高松琴平電気鉄道は、2022年4月16日より志度線全線においてワンマン運転を実施すると発表しました。
但し、朝ラッシュ時の瓦町6:53発、および琴電志度7:34発(1005S→1010S)など3両編成で運行する電車については、引き続き車掌が乗務するとのことです。
弊社の経営環境は、モータリゼーションの進展や少子化による沿線人口の減少、また新型コロナウイルスの感染拡大等による旅客人員の減少で非常に厳しい状況にあります(中略)
今後についても、新しい生活様式が定着し、輸送需要の伸びを期待することは難しく、さらには人件費を含む運営コストの増加が避けられない状況にあるなど、弊社を取り巻く経営環境はなお一層厳しくなることが予想されます。
このような状況を踏まえ、志度線でのワンマン運転の検討を開始しました。ワンマン運転の実施に向け、安全性を向上させる設備の整備を行ない、安全性の検証を行ってまいりました。その結果、安全が確認できましたので、志度線の全区間においてワンマン運転を実施することといたしました。出典:高松琴平電気鉄道「志度線ワンマン運転の開始について」
乗客が4,000人減少
2001年度 | 11,172人 |
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2006年度 | 10,022人 |
2011年度 | 9,146人 |
2016年度 | 9,800人 |
2021年度 | 7,644人 |
資料によると、志度線の1日あたり利用者数は2001年時点で11,172人だったのが、2021年は7,644人と4,000人近くも減っています。
減少幅は特に2016年度-2021年度の間で激しく、コロナウィルスの影響を受けたことが推し量れます。
なお、ワンマン化しても運転本数自体に変更はなく、平日86本・休日80本体制が維持される見込みです。
ワンマン運転時の乗車取り扱いについてですが、乗車時はこれまでと変わらず下車時に切符を運転士にわたすか、駅に設置の集札箱へ入れるように変更するとのことです。
ただ、所謂「都市型ワンマン運転」となることで、ワンマン運転時でも全扉を開ける仕様なのでキセルがしやすくなるリスクがありますが、そのあたりは大丈夫なのでしょうか…。
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