以前書いたように、今年の近鉄は2年ぶりに終夜運転を実施しました。
目玉として「伊勢行きひのとり」「楽快急」などが設定されたのですが、まさかのサプライズ&現場のカオスぶりなど、実に印象に残る終夜運転となりました。
現地の様子を写真でご紹介します。
まずは楽が…
大阪上本町駅を通過していく楽。難波線に入るのは本当に久しぶりとのことです。 撮影:新御堂筋様
23:50。奥で折り返した楽が大阪難波駅に到着します。
約100人程度のファンが出迎え、両番線共に「激パ」な状態でした。
まさかのサプライズ
…で、この楽が入線しているホームには、なんと「ひのとり」が先に停車していたのです!
「楽」と「ひのとり」が向かい合って停車する、嬉しいサプライズでした!
「楽」は奈良行きの快速急行として設定。普段は貸し切り専用列車ですが、この日はなんと全席自由席。
何時間も前から待っていたであろうファンが、あっという間に着座していました。
ところが、楽は定員乗車が基本なのか、定員+多少のオーバー程度乗車したところで発車前に乗車打ち切りに。
過剰乗車による危険防止の為だとは思いますが、着座できた人は文字通り「楽」な快急に、乗れたけど座れなかった人や乗れなかった人にとっては、苦快急になってしまっていました…。
ただ、奈良まで行かずに途中駅で下車する人も多かった為、途中駅からの乗車は比較的可能だったようです。
「楽」には特製のヘッドマークも取り付け。「VISTA CAR」も誇らしげです。 撮影:新御堂筋様
そのまま難波⇔奈良間を2往復していきました。 撮影:新御堂筋様
2往復目は整理券を配布
1往復目もそうでしたが、あまりの人気ぶりに2往復目の「楽」が急遽、整理券方式になってしまうなどの混乱も見られました。
この事態に、改札やホームでは怒鳴り込んでいた人も…。応対された駅員さんが不憫でした。
「楽」の快速急行表示。
通常乗車位置は「○1~6」のように書かれますが、楽なので特急と同じく「4両」という書かれ方をしているのが特徴的です。
休憩電車も
宇治山田行きひのとり・楽快急が出た後は、2番線に夜間留置車両が到着。
なんと、臨時の待合室列車として使用できました!(転落防止の意味もあるかとは思いますが)近鉄さん太っ腹!
このように、一介の終夜運転としては異例の大サービスだった今年の近鉄。
ここまであれこれしてくれたのですから、赤字にあえぐ近鉄さんへ少しでも推し活をして支えたいものですね。
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