2021年10月20日、JR西日本は「データで見るJR西日本」の最新年度版を公開しました。
その中にある「主要線区の特急・急行乗車人員の推移」のデータがナイアガラ状態と話題になっています。
ナイアガラとは
元々は株式系の隠語。
短期間の間に暴落したことで、グラフチャートで見るとナイアガラの滝のような凄まじい落ちっぷりであることの比喩表現。「~の株がナイアガラを起こした」というように使う。
データを見てみる
それがこちら。データは1日あたりの平均数です。
縦画像だとちょっと見にくいので、分割して見てみましょう。
最も多かったのは瀬戸大橋線の列車。こちらは特急の他に快速マリンライナーも入っていることもあり、他線よりもだいぶ利用者数が計上されていますね。
しかし利用者は昨年の15,000人近くから半減の7,500人になっています。
更にその下、JR西日本の主力路線である湖西線特急ですが……落ちすぎて見えません。
見える…ナイアガラの滝がグラフ上で見えるぞ……。
落ちに落ちて、利用者数は3,005人と散々たる結果に。
敦賀~金沢間の北陸線特急も、湖西線特急とあわせて1,141人にまで落ち込みました。
グラフで見るとナイアガラの滝のようにズドーンと落ちていますね。
その他線区
区間 | 2019年度 | 2020年度 |
---|---|---|
北陸特急(敦賀~金沢/しらさぎ、サンダーバードなど) | 3,611人 | 1,141人 (▲68.4%) |
湖西線特急(京都~敦賀/サンダーバード) | 8,807人 | 3,005人 (▲65.8%) |
瀬戸大橋線(岡山~児島/南風、マリンライナーなど) | 14,674人 | 7,500人 (▲48.8%) |
関西空港線(日根野~関空/はるか) | 3,754人 | 132人 (▲96.4%) |
きのくに特急(和歌山~箕島/くろしお) | 2,134人 | 885人 (▲58.5%) |
山陰特急(二条~亀岡/きのさき、はしだてなど) | 2,049人 | 867人 (▲57.6%) |
伯備特急(岡山~福山/やくも、サンライズ出雲) | 1,855人 | 707人 (▲61.8%) |
福知山特急(大阪~三田/こうのとり) | 1,501人 | 742人 (▲50.5%) |
智頭線(姫路~上郡/スーパーはくと) | 801人 | 294人 (▲63.3%) |
グラフではわかりづらかったですが、インバウンド観光客で好調だった関空特急の落ち込みが最も激しくなっています。
言わずもがな、この原因はコロナウィルスによる外出自粛の影響です。
271系「はるか」は落成後すぐにニートレインと化していましたが、このデータを見ると致し方ない面もあります。
関連リンク
参考文献
JR西日本「データで見るJR西日本 2021年度」
JR西日本「データで見るJR西日本 2020年度」