阪神電車には、淀川駅というアバウトな駅名があります。
この駅の所在地は淀川区ではなく福島区と地名にも由来がなく、本当に淀川に近いからという理由だけで名付けられたようなのです。
大阪市にある駅(かつ有名撮影地駅)にも関わらず、先日所用で初めて降り立ったので、それを記念して(?)書いてみました。
淀川やけども
そもそも淀川とは、大阪を代表する川の名前です。ここだけでなく、いろいろなところに淀川が流れています。
西はUSJのあたりから、東は守口や高槻・枚方あたりまで…。なんなら高槻や枚方に「淀川駅」があってもおかしくないんです。
それぐらい「淀川」の示す地域はガバガバだったりします。にも関わらず、西側のほんの一部を指してここは「淀川駅だ!」と名付けた阪神電車さん…
区名から?
また、「淀川区」のことを指す言い方もあります。”区”を省いて地名や駅名になることはそう珍しくなく、淀川の場合もこのパターンか…?と一瞬勘ぐりました。
しかし住所表記を見て、それは全く関係がないことに気づきました。
淀川駅の住所
大阪市福島区海老江八丁目17-3
淀川区ですらねえええええええええ
阪神電車は開業した1905年当時、「自社線で最も淀川に近い駅だから淀川駅」と名付けたのだとは思いますが、現在の感覚からすると「アバウト過ぎる」と感想を持ってしまうかもしれませんね。
いやぁそれにしても、他の地域で「淀川駅」と名付けられる可能性があったにも関わらず、今日に至るまでそれがないのが救いですね…。
レトロな時刻表
ちなみに、淀川駅にはこんなレトロな時刻表案内も。
時刻表そのものは貼り替えられていますが、左側の「当駅発車標準時刻表」の案内サインは、おそらくサインシステムが制定される1970年以前のものと推測されます。
ここだけ特に貼り替える理由もないことから、ずっと今まで残ってきたんでしょうね。
他にもある「川駅」
実はこういう名付け方ってここだけではないようで、同じ大阪にも阪堺電車の「大和川電停」があります。
・大和川停留場(阪堺)
・木津川駅(南海)
・神崎川駅(阪急)
・多摩川駅(東急)
・木曽川駅(国鉄→JR東海)