名古屋鉄道といえば、やはりあの独特なミュージックホーンですよね。
名古屋駅に入ってくる時にあの音を聞くと、「名古屋に来たな」と五感を持って感じさせてくれる、素敵な音色だと思います。
しかしそのサウンドを、「絶対に禁止されている場所」があるのだそう。
それが、名古屋鉄道の前後駅です。
現地の看板
現地を通ってみると……、お?なにやら標識があります。拡大してみましょう。
「419~403区間において警笛を鳴らすな(緊急時除く)」という標識があります。これが根拠のようですね。
場所はこの辺。前後駅から名古屋方面に少し歩いたあたりになります。
前後だけ何故?
前後駅だけ、何故ここまでミュージックホーンを鳴らさないのか。
一説には住宅密集地や学校があり、地域住民から「うるさい」とクレームが来たことや、暴力団事務所の圧力が2010年からある…という話も。
Yahoo知恵袋においては、このような話が2009年から存在します。
パノラマのイベントなどで使用しすぎて近隣住民からのクレームがあり「自粛」しているとの噂は聞きます。
イベント時のMH等の使用は運転士の判断任せだそうですが・・・
前後はMH禁止とは初めて知りました出典:Yahoo知恵袋「なぜ名鉄本線前後駅は警笛とMHが禁止なんですか?」
しかし、どれも今ひとつ信憑性のない噂話ばかりで、憶測の域を出ませんでした。
前後駅を管轄する豊明市にも伺ってみたのですが、「そのような話は聞いたことがない」と驚いておられた様子。
少なくとも市経由でそのような陳情があったわけではないようで、沿線住民から直接名古屋鉄道への苦情があったのかもしれません。
他にもデータベースや国立国会図書館など、あれこれ手を尽くして調べてみたものの、はっきりとした文献は見つからず、手詰まりになってしまいました…。
ミュージックホーンとは
名古屋鉄道の代名詞ともいえるサウンド。往年の名車7000系に初めて装着され、現在の名古屋鉄道特急車両には必ず取り付けられています。
元々当時の名鉄は第4種踏切(遮断器がなくサイレンも鳴らない踏切)が多く、そこに立ち入らないよう警告的意味合いで鳴らされていました。
しかし近年はサイレン・遮断器の設置が進み、また騒音問題に敏感になってきていることから、あまり聞けなくなっています。
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