最も急勾配を擁する鉄道といえば、皆さん何を思い浮かべますか?
普通鉄道で最も急勾配なのは箱根登山鉄道の80パーミル、アプト式を擁する大井川鉄道は90パーミルにもなります。
一般的には、勾配に特化したケーブルカーを思い浮かべられる方も多いと思います。
例えば、高野山のケーブルは563パーミルにもなるそうです。やはり普通の鉄道とは段違いですね。
いやいや待って下さい。実は、大井川鉄道やケーブルカーよりも急勾配な乗り物があったんです。
既視感を感じるとか言わない
それはなんと富士急行。その勾配は、なんと-1,664パーミルにもなります!
「富士急ってケーブルカー持ってたっけ?」と思った方や、
「ケーブルカーよりも勾配を上り下りできる車両なんてあったっけ?」と思った方…
「この流れ、なんか見覚えが…」と思った方、
さぁ、その答えを見ていきましょう。
「私鉄最急」ではあるが…
そいつの名前は「高飛車」といいます。先述しましたが、その勾配は-1664パーミルにもなります!
大井川鉄道やケーブルカーよりも、更に急な勾配を駆け降りていくのです!!
…
……そう、鉄道とは言っていない。
やっぱりこのオチ
実は、富士急行傘下の富士急ハイランドが運営するジェットコースター「高飛車」は最大落下角度が121°、パーミルに変換すると-1,664パーミルにも達する、ケーブルカーも驚きの超急勾配ジェットコースターなんです。
(本当の)最急勾配ランキング
このままだとなんだか申し訳ないので、ケーブルカーを含む鉄道での最急勾配ランキングも掲載しておきます。
※最高速度と違ってこちらはまだデータが少ないので、暫定のものです
列車名 | 速度 | |
---|---|---|
1位 | 高尾山ケーブルカー | 605.14‰ (31.18度) |
2位 | 高野山ケーブル | 563‰ |
3位 | 叡山ケーブル | 530‰ |
鉄道最急 | 大井川鉄道 井川線 | 90‰ |
普通鉄道最急 | 箱根登山鉄道 | 80‰ |
情報提供・謝辞
今回は富士急の話にリプライをつけて下さった「Odapedia」のワタシダさん、解説して下さった通急さんのご意見を基に記事を作成しました。ありがとうございました。
最急勾配も富士急行かもしれないです。。。
— ワタシダ【Odapediaの中の人】 (@odapedia) May 18, 2021
高飛車の落下角度(下り勾配)が121°なので変換すると-1664‰になって最急勾配も富士急ですね() https://t.co/NB83Scd5wr
— 通急2⃣○○○ (@Comexp634) May 18, 2021
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