2021年5月13日、神戸電鉄と山陽電気鉄道は昨年度(2020年度)の決算を発表しました。
それによりますと、黒字か赤字かを示す「親会社株主に帰属する当期純利益」は、両者ともギリギリのところで黒字となり、今期赤字決算が多かった鉄道事業者としては初めて黒字を発表する形となっています。
播磨の雄、やるな……
神戸電鉄
売上高:202億3100万円(-11.1%)
営業利益:6億9800万円
純利益:1億8700万円(黒字)
運輸業の赤字額は6.7億円でしたが、不動産業(9.4億円)、流通業(7100万円)、建設業(2.5億円)、保育事業(1億円)でそれそれ黒字を確保したことで、うまくカバーできた格好です。
山陽電気鉄道
売上高:434億9000万円(-15.8%)
営業利益:7億8100万円
純利益:4億2200万円(黒字)
鉄道・バスの運輸業は17億円の赤字だったものの、不動産(22.9億円)、ゴルフや飲食店FC業(10億円)、流通(400万円)、ビルメンテナンス業(9億円)と、その他事業が全て黒字を出して運輸業の損失をカバーできたことが功を奏したようです。
※山陽バスは6.5億円の赤字のようです。
ちなみに
純利益額でランキングを出すと、今のところ山陽電気鉄道が1位、神戸電鉄が2位となっています。
【参考】
1位…山陽電気鉄道 +4億2200万円
2位…神戸電鉄 +1億8700万円
3位…京福電気鉄道 ▲3億3800万円
4位…南海電鉄 ▲18億6100万円
5位…富士急行 ▲27億8600万円
明日、最後の発表となる近鉄GHD、阪急阪神HD、秩父鉄道の3社が出揃い、最終的なランキングが決定します。
大手2社は赤字が見込まれますが、運輸業の事業規模が小さく他でカバーできる秩父鉄道はもしかするとここに載ってくるかもしれませんね。
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参考文献
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