阪堺電気軌道は、国内最古の電車である「モ161号車」の修繕工事の為のクラウドファンディングを2021年3月30日から募集していましたが、期限日(6月25日)の2ヶ月前となる4月14日22時時点で既に目標金額の748万円を達成したようです。すごい……
記事執筆時点(4/24)では、目標金額を100万円オーバーする877万円が集まる事態になっています。モ161号車の修繕を2回行える額までいってしまいそうな勢いですね!ファンの力は偉大ですな…
クラウドファンディングとは
たくさんの人々がお金の提供して、何かを達成するシステムのこと。クラウド=群衆、ファンディング=資金調達の意味。
「寄付」にも近い形なものの、見返りがあったり税金の控除が受けられないなど厳密には意味合いが異なる。
鉄道ファンの力は偉大
出典:https://readyfor.jp/projects/hankai161
クラウドファンディングのページを見ていると、最も高額の20万円支援プラン(全線貸切運行+オリジナルヘッドマークを付けて走る権利)3名締め切りのところ、既に完売。
10万円の、著書「阪堺電車177号の追憶」に出演できる権利(グッズコースF・定員3名)や乗車扉の販売(定員1名)完売済みです。これはすごい。
阪堺ファンもさることながら、大阪の、いや日本を走る宝として全国の鉄道ファンに深い共感を与えたのだと思います。流石は鉄道ファン。素晴らしいですね。
モ161号車についておさらい
モ161形は現存する日本の電車の中で、臨時専用などでない定期運行する車両としては最古となる昭和3年製。
つまり、2021年時点で93歳(!)の電車です!100歳まであと7年(2028年)となっています。
そのモ161形は現在「モ161」「モ162」「モ164」「モ166」の4両が在籍していますが、その中で最も古いトップナンバーであるのが今回のモ161号車です。
2011年12月に阪堺開業100周年を記念し、昭和40年代の姿に復元したものの、腐食が進んでおり大規模更新が必要となりました。
本来は自費で修繕するのが筋ではありますが、コロナによる業績悪化などを踏まえて、今回クラウドファンディングを実施する運びとなりました。
超えた額の用途について
今回の748万円という金額は、あくまで腐食部分・経年劣化など補修の最低ラインを治すだけの額。
超えた金額については、引き続きモ161の修繕に使用していくとのことです。
応募期間は6月25日まで。皆さんも是非応募してモ161号車の復活を応援しましょう!!
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