ギネス・ワールド・レコーズ。世界中のあらゆるジャンルの世界一を集めた記録を収集する組織として有名ですね。
その中には、鉄道に関するギネスレコードも多数あります。例えば…
大阪…2019年、御堂筋線の梅田駅が「地下における世界一のLED最大ディスプレーがある駅」として登録。
名古屋…2002年、名古屋駅が「世界最大の駅ビルがある駅」として登録(その後取り消し)。
東京…2018年、新宿駅が「世界一乗降客数が多い駅」として登録。
やはり「世界一」というだけあって、日本の代表的な都市が受賞する傾向がありますね。
とはいえ、実はこれら三大都市以外にももう一つだけギネスレコードを受賞した駅があるんです。
どこだと思いますか?
それは、埼玉県の新三郷駅です、
何故埼玉?
皆さんは、新三郷駅って聞いたことあるでしょうか。
関西民の私には全く縁のない駅ですが、地元の方にお話を伺うと「ららぽーと・IKEA・コストコがある場所で、よく買い物に行く駅」なのだそうです。何それ強い。
![](https://207hd.com/wp-content/uploads/2021/02/CKT892-C5-44_1.jpg)
この駅がギネスレコードを受賞した理由は、「世界一ホームが離れている駅」という理由なんです。
1985年に掲載されたここは、おそらく日本で初のギネスレコードを受賞したという謎の栄誉ある駅となっています
これは上下線ホームが武蔵野操車場を挟んで360m離れていたことが理由で、長い長い跨線橋によって繋がれていました。
1999年に上りホームを下り側へ移設したことでこの不便な形態は解消されていることから、恐らくこの時点でギネスレコードは消失したものと思われます。
先述した「ららぽーと・IKEA・コストコ」も、この操車場跡地を再開発したものなのです。
津は?
ちなみに、三重県の「津駅」は世界一短い駅名としてギネスレコードに載せようという運動が高まったことがあります。
しかし日本語では一文字でも、英語では三文字で最短ではないということから登録には至らず。
ならばと改めて英字を「z」と読ませて登録しようという動きが2016年頃にありました。
こちらの運動はどうなったのかなと津市役所の広報担当者さんに伺ってみたんですが、駅名標は「Tsu」表記であることから適当ではないという理由でやはり登録には至らなかったようです。
ちなみに
駅以外の鉄道でいうと、リニアのMLX01形(磁気浮上式鉄道の有人走行による世界最速581km/h)や
表定速度(242.5km/h)、および広島~小倉間の停車駅間平均速度(261.8km/h)世界最速の500系、
21.2kmの路線帳を持つ大阪モノレール(世界一長いモノレール)も、かつては受賞していたそうです。
・「L0系リニア」…磁気浮上式鉄道の有人走行による世界最速(MLX01を更新)
・「瀬戸大橋」…世界一長い鉄道道路併用橋
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