2020年12月18日、JR九州は2021年3月のダイヤ変更の内容を発表しました。その中で、特急「有明」の廃止が明言されています。
西日本新聞など地元新聞社からの報道はありましたが、本日JR九州によって正式にリリースがなされた格好です。
平日朝の時間帯に大牟田~博多間で運転している「有明」の運転を取りやめ、新たに、鳥栖駅まで
の快速列車を運転します。鳥栖駅で博多行きの特急「かもめ」にお乗り換えいただけます。出典:https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2020/12/18/2021daiyaminaoshi.pdf
「スーパー」特急列車の嚆矢
「有明」は1951年に準急として運行を開始。有明海に沿って走っていたことからこの名前がつけられました。
特急としては門司港~西鹿児島間を結ぶ列車として1967年から運行しており、列車名としては70年、特急としても54年の歴史を持っている伝統的な列車名です。
1988年からは当時最新鋭だったJR九州の783系で運行を開始。博多~西鹿児島間を最速で走破する、JR九州のイメージリーダーでもありました。
ただ、九州新幹線の開業に伴い2018年からは大牟田→博多へ向かう1本のみの運転にまで縮小。ホームライナー的立ち位置の列車となっていました。
余談ですが、有明は「スーパー」「ハイパー」の名前をつけた嚆矢となる車両でもありました。
関連リンク
参考文献
九州旅客鉄道「2021 年 3 月にダイヤを見直します」