最近過去のHDDの写真を整理しているのですが、その過程で昔の「おっ!」と思う写真がちょこちょこ出てくるようになりました。
やっぱり大阪市営地下鉄が多いんですが、それ以外に国鉄特急の写真もなかなか発掘できたので、今日はそれらをご紹介します。
この当時、国鉄型列車ってまだまだ結構いたんです。
なは・あかつき(EF66 + 24系)
なは・あかつき号。EF66形を先頭に九州までを走っていた寝台特急列車(ブルートレイン)です。ファンからは略されて「なはつき」と呼ばれていたように思います。
もともと熊本行きの「なは」と長崎行きの「あかつき」という別の列車でしたが、2005年から両者が統合。2008年まで3年間走っていた列車です。
24系客車を従えて、京都から鳥栖までは一緒に走行。そこから分割されてそれぞれの目的地まで走るという列車でした。
今や九州新幹線で鹿児島まで一瞬、長崎へも現在新幹線が建設中です。
2両目にひっついている変わった色の車両は「レガートシート」といって、高速バスに対抗するため3列式の座席を配した車両でした。<外部リンクに画像があります。こちらから>
廃止から12年が経過しますが、つい最近ように感じます…。
方向幕は、「なは」が国鉄タイプの旧幕であったのに対し、「あかつき」はJR式の方向幕でした。
「なは」は運行途中で行き先が鹿児島から熊本に短縮されたのにも関わらずなぜ……
停車駅
共通:京都 – 新大阪 – 大阪 – 三ノ宮 – 姫路 – 岡山 – 倉敷 – 福山 – 下関 – 門司 – 小倉 – 黒崎 – 博多 – 鳥栖
なは:鳥栖 – 久留米 – 大牟田 – 熊本
あかつき:鳥栖 – 佐賀 – 肥前山口 – 肥前鹿島 – 諫早 – 長崎
日本海(EF81 + 24系)
関西のブルートレインは、先程のなはつきのように西へ向かう列車の他、北陸方面へと駆け抜けるものもありました。それがこの寝台特急日本海です。
大阪から出発した後、北陸線を通って青森までを駆け抜けていました。
なはつきがEF66形で牽引されていたのに対し、この日本海はピンク色のEF81形が牽引担当でした。
ちなみに現在でも廃止扱いとはなっておらず、あくまで臨時列車扱いで、かつその臨時列車の設定がないという状態なのだそうです。
ただ、かつてはJR西日本区間であった北陸線が、現在はIRいしかわ鉄道・あいの風富山鉄道などの第三セクターに転換されて入線できないため、実質的には廃止となっています。
銀河
大阪と東京を結んでいた寝台”急行”。それが銀河です。寝台特急全盛の中、最後まで「急行」で残された異色の存在でした。
東京発が23時→大阪着が7時18分。大阪発は22時22分→東京着が6時42分というダイヤで運行されていました。
銀河は2008年3月のダイヤ改正に廃止。ダイヤは感覚的には現在の「サンライズエクスプレス」のような使い心地だったのでしょうか。
大阪民としては現在の往路だけ止まるサンライズより、復路も止まってくれる「銀河」の方がありがたいんですがねぇ…。
設備が旧式で個室やコンセントがないのがネックなだけだったので、車両設備を285系並にアップデートしてまた設定してくれないでしょうか。
時を経て2020年。
まさか117系を用いて「銀河」の名前が復活しようとは、この時は思いもしませんでした…
やまとじライナー(381系)
特急というか快速扱いですが、大和路線を走る「やまとじライナー」という列車がありました。
これは現在の近郊区間における有料特急列車のはしりとも言える列車ですが、現在は専用列車を開発してゴージャスを意識してるのに対し、この当時はどちらかというと旧型列車の間合い運用といった趣きでした。
やまとじライナーは1988年の民営化ダイヤ改正2年目に設定。大阪始発では2本が設定されていました。乗車券は310円。
現在1番線に特急型列車はやってきませんが、当時はこういう例外もありました。
最近は、このやまとじライナーの復刻版ともいえる臨時特急「まほろば」が運行されていますね。
やまとじライナーの他にも、「はんわライナー」という列車もありました。こちらは天王寺18時半発和歌山行きの列車でした。
文殊(183系)
以前、わざわざそれ専用の記事で取り上げた特急「文殊」。なんともいえない中途半端さが、私のツボでした笑
文殊については以下のリンクからどうぞ