そもそも電車に設定される優先座席というのは、基本的に空いていれば誰しもが座って良いものです。
そもそも「もし座席がいっぱいになった時に、老人や妊婦さん、体が不自由な人が居たら席を譲ろう」という趣旨だったはずなのですが、
近年どうも勘違いしたジジイ共老人の方々が、高圧的に「席を譲れ!」だの「キレる」だのゴネることがあるようです。
50後半くらいの老害に席変われとか言われてとりあえず変わったら当たり前だろから語り始めて今の日本の若い者は〜今の日本は高齢者で〜JRは全て優先席にしろ〜とか絡まれて秒で車両チェンジ笑
出典:https://twitter.com/like_bgmr/status/786535548932325376
バスすかすかだから優先席座ったんに、
座んなとかキレてくる老害きもすぎ
優先席の意味わかってないだろ出典:https://twitter.com/pmubusmup/status/785804877301592065
優先座席は専用ではなく、あくまで善意のもの。
私はあまりないのですが、近年優先座席に座る女性の方を中心におっさんに難癖つけられる方が多いようなので、改めてここで記載しておきます。
ちなみに私の場合は躊躇なく優先座席に座っており、老人の方がいたら積極的に席を譲っています。
その歴史は「シルバーシート」
優先座席の導入当初の名前は「シルバーシート」という名前だったと記憶しています。
調べてみるとWikipediaにこんな記述がありました
日本で本格的に行われたのは、1973年(昭和48年)9月15日(当時の敬老の日)より旧・日本国有鉄道(国鉄)により「シルバーシート」(和製英語: silver seat)の名称で、中央線快速を始めとして東京・大阪の国電区間に順次導入され始めた。
シルバーシートの名前を付与したのは、国鉄で設定した当初、高齢者や身体障害者を対象にし、他の座席と区別するため、新幹線0系電車の座席に使うシルバーグレー色の予備布地を利用してシートを設定したことからといわれる。
なんと。シルバー世代からではなく0系新幹線の座席の色からだったとは。
時代遅れの「携帯電話電源OFF」
「優先座席付近では電源を切れ」という謎理論。これが終わるのも時間がかかりましたね。
理屈としては「携帯電話が発するノイズが心臓ペースメーカーに誤動作を与えるおそれがある」という建前でした。
が、そもそも医療用ペースメーカーに影響を及ぼすのはせいぜい2G(docomoならmova、auならcdmaOne)携帯までで、3G携帯(Foma・WIN)からは関係ありません。
携帯電波程度で影響するのなら強烈なノイズが発生するVVVFインバータなんて目も当てられないはずです。
大阪市営地下鉄でもありましたが、さほど強く言われることはありませんでした。
ところが堺筋線に関しては、乗り入れ先の阪急に仕方なく合わせて「携帯電話電源OFF車両」なる謎車両が設定されていたことも。
阪急で携帯を使っていると、乗務員の方からやたら高圧的な態度で使うなと言われたこともあり、それ以来懐疑的だった電源OFF車両には常に反対の立場でした。
スマートだった大大阪時代
昭和8年の近代的な大阪市をアピールする為に作られた広報映画「大大阪観光」を見ていると、紳士な方がサッと女性に席を譲るシーンが見られます。
もちろん広報用PVですので多少の演出はあるとは思いますが、当時の大阪人はこんなにもスマートだったのか、と感服させられるシーンです。
出来ることなら、昭和の紳士のように私達もサッと譲りたいものですね。