JR東海は2019年1月25日付けのプレスリリースにおいて、次世代型新幹線N700S系の量産車仕様、及び投入計画を発表しました。
営業運転の開始は、これまでの計画では2020年度を目処に投入…というリリースでしたが、東京オリンピックに間に合わせるべく、2020年7月と決定したようです。
これまでの16両編成前提の設計でなく、12両や8両など様々な編成長を容易に構成できるのが大きな特徴のN700S系です。
次期新幹線車両「N700S」は、これまで積み上げてきた技術開発の成果を取り入れ、
安全性・安定性の向上、異常時対応力の強化、快適性・利便性の向上、様々な編成長を
容易に構成できる「標準車両」等の特長を有しています。
これまでのN700S確認試験車による走行試験結果を踏まえ、2020年度からN7
00系の置き換えとして投入する量産車の仕様および投入計画を決定しましたのでお知ら
せします。また、営業運転の開始時期は、2020年7月を予定しています。出典:『次期新幹線車両「N700S」量産車の仕様および投入計画について』東海旅客鉄道、2019年1月25日
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000039300.pdf
このプレスリリースの中で気になった文面が一つ。
「N700系の置き換え」という点です。
120編成が在籍
現在東海道新幹線のメイン車両であるN700系は2005年にプロトタイプのZ0編成が落成、2007年に6編成で営業運転をスタートした後は徐々に編成数を増やし、現在ではJR東海所有分だけで120編成を数えるまでになっています。
N700S系の投入計画としては、東京オリンピックが開催される2020年にまず12編成を、2021年からは14編成づつを投入して2022年までにまずは40編成を投入する模様です。
つまり、2022年にはJR東海所有の新幹線のうち、N700S系が1/3にまで増えていることになります。
仮に2007年に投入された車両が2020年に世代交代する場合、13年の使用期間で廃止されることになります。
新幹線は走行距離が長いことから、このような早いサイクルで廃車されていきますが、N700系も例外ではないようです。
関連リンク
「N700S量産車は2020年7月に営業開始、JR東海」Tetsudo.com
.