若桜鉄道と若桜町(鳥取県)が、保存されているDD16+12系客車を観光列車として運行する計画であると、地元新聞の日本海新聞社が報じています。
構内に多数の保存車
若桜鉄道は、鳥取県を走る若桜線(群家~若桜間)を運行する第三セクター企業で、JR西日本から路線を受け継いだ経緯があります。
DD16形ディーゼル機関車は、若桜線を運行していたというわけではなく、2012年に鉄道総合技術研究所 国立研究所から移送されてきたものです。
2024年現在、国内で現役稼働できる車両としては唯一のDD16形となります。
DD51やDE10形と異なりあまり聞き慣れない形式ですが、端的に言えば小さな凸型機関車の形式名です。
DD51やDE10形では重すぎて入線出来ないような貧弱な線路へも入れるよう、彼らよりも更に軽量化・小型化を徹底したディーゼル機関車です。
冒頭画像を見てもらうとわかりやすいですが、DD51等と比較してかなりノーズが短くなっています。
12系客車も同じく若桜線とは無関係の車両で、将来的な観光列車の運行を見据えて、2011年にJR四国から譲受された車両です。
両者とも通常は若桜駅構内にて留置されており、このうちDD16(とSLのC12形)が、若狭駅留置線内にて運転体験が出来るようになっています。
これらの車両を、沿線地自体である若狭町・若桜鉄道・観光協会らで作る検討委員会が活用できないかを模索した結果…とのことです。
若桜町からは調査費600万円を計上し、2027年4月から土日祝2往復の運行実現に向けて動き始めているようです。
(機回しとかどうするんでしょう…?)
関連リンク
参考文献
日本海新聞「レトロ車両を観光列車に 若桜駅保存、若鉄で運行構想」