今から約150年前の1874年(明治7年)5月11日。
この日は大阪駅・西宮駅・三ノ宮駅・神戸駅の開業と、大阪~神戸間に鉄道がやってきて150年の節目です!
このとき出来た駅は「大阪・西ノ京(西宮)・三ノ宮・神戸」の4駅で、1ヶ月遅れで「神崎(尼崎)・住吉」が開業しましたが、大阪府内にはまだ1駅のみでした。
翌年、支線として大阪~安治川駅が開業。安治川駅は大阪府内で2番目の駅となりました。
安治川駅は現在の安治川口駅ではなく、福島区野田四丁目付近に設置された駅でした。
この駅は廃止も早く、開業2年後の1877年12月になくなっています。
続いて3年後の1877年(明治10年)には大阪~京都間も開業。
この時点で、早くも神戸・大阪・京都の3都が結ばれたのでした。
当時のダイヤ
大阪~神戸間が開業した当時のダイヤを見てみましょう。
神戸方面
大阪 | 7:00 | 8:30 | 10:00 | 11:30 | 13:00 | 14:30 | 16:00 | 17:30 | 大阪 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
神崎(尼崎) | 7:14 | 8:44 | 10:14 | 11:44 | 13:14 | 14:44 | 16:14 | 17:44 | 神崎 |
西ノ宮 | 7:31 | 9:01 | 10:31 | 12:01 | 13:31 | 15:01 | 16:31 | 18:01 | 西ノ宮 |
住吉 | 7:50 | 9:20 | 10:50 | 12:20 | 13:50 | 15:30 | 16:50 | 18:20 | 住吉 |
三ノ宮 | 8:05 | 9:35 | 11:05 | 12:35 | 14:05 | 15:35 | 17:05 | 18:35 | 三ノ宮 |
神戸 | 8:10 | 9:40 | 11:10 | 12:40 | 14:10 | 15:40 | 17:10 | 18:40 | 神戸 |
赤字駅…主要駅
大阪方面
神戸 | 6:55 | 8:25 | 9:55 | 11:25 | 12:55 | 14:25 | 14:55 | 17:25 | 神戸 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
三ノ宮 | 7:00 | 8:30 | 10:00 | 11:30 | 13:00 | 14:30 | 16:00 | 17:30 | 三ノ宮 | ||||
住吉 | 7:18 | 8:48 | 10:18 | 11:48 | 13:18 | 14:48 | 16:18 | 17:48 | 住吉 | ||||
西ノ宮 | 7:35 | 9:05 | 10:35 | 12:05 | 13:35 | 15:05 | 16:35 | 18:05 | 西ノ宮 | ||||
神崎 | 7:51 | 9:21 | 10:51 | 12:21 | 13:51 | 15:21 | 16:51 | 18:21 | 神崎 | ||||
大阪 | 8:05 | 9:35 | 11:05 | 12:35 | 14:05 | 15:35 | 17:05 | 18:35 | 大阪 |
赤字駅…主要駅
全体的に朝7時頃に始発駅を出て、その後1時間半ごとに1本列車が走るのんびりとしたスタイルですね。
西ノ京あたりで列車が行き違うダイヤが組まれていたようです。
当時の運賃
開業当時の運賃は
・神戸/三ノ宮~大阪で上等席が1円、中等席60銭、下等席30銭
・尼崎~大阪で上等席が25銭、中等席15銭、下等席8銭
でした。列車は1日最大700名を輸送出来たそうです。
尚この時代の「1円」は、三菱UFJ銀行の資料によると、米価換算でおおよそ4,760円の価値があるそうです。
すなわち、今の値段で考えると上等席が4,760円、中等席2,856円、下等席1,428円とまあまあな値段がすることが伺えますね。
関連リンク
参考文献
西日本旅客鉄道「神戸~大阪鉄道開業 150 周年プロジェクト ~150 年間のつながりに感謝する取り組みが動き出します~」