伊予鉄道は、2023年11月1日にダイヤ改正を行うと発表しました。
市内電車本町線の午後運休などかなり大幅な減便ダイヤ改正となっていますが、最も大きなニュースは「坊っちゃん列車」の運休でしょう。
免許が違う
坊っちゃん列車は、JR松山駅前・松山市駅から道後温泉駅間を結ぶ観光用のディーゼル機関車。形式名はD1形+ハ1形、及びD2形+ハ31形です。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」に出てくる「マッチ箱のような汽車」を2001年に現代風アレンジを施して復元したもので、観光客から人気を博しています。
今回の運休は「車・バスの深刻な運転士不足および2024 年問題に対応するため」としていますが、坊っちゃん列車は電車の運転免許では運転出来ず、専門的な運転免許が別途必要であることから、今回の措置に踏み切らざるえなかったものとみられます。
坊っちゃん列車は内燃機関(ディーゼルエンジン)で動く列車なので、路面電車の運転免許「乙種電気車運転免許」とは違う「乙種内燃車運転免許」というものが必要になります。
坊っちゃん列車は松山観光のシンボルで、私も実際に乗車したことがありますが、鈍足ながらも非常に風情を感じる列車で、今でも愛媛といえば思い出すほど楽しい思い出です。
伊予鉄道側としても苦渋の判断だったとは思いますが、やはり残念ですね…。