7月27日17時30分現在: 学研都市線で列車がお客様と接触した際に発信された列車を緊急に停止させる信号を受信した大阪環状線の列車が、架線の切り替え区間に停車したため、架線の確認をしました。このため、大阪環状線・大和路線・阪和線の列車に遅れがでています。 #JR西日本 https://t.co/r3CyDW7tqC pic.twitter.com/5mSSYjmcSY
— JR西日本列車運行情報(環状・大和路・阪和線)【公式】 (@jrwest_kinki_op) July 27, 2023
なんじゃこの珍事は……
2023年7月27日、学研都市線で発生した人身事故の影響で、大阪環状線車両の身動きが取れなくなり、それらに連なる周辺路線が遅延するというカオスな事象が起きているようです。
流れはこう
発表があったJR西日本のツイートにもう少し詳しく付記して書くと、流れは次の通り。
学研都市線徳庵~放出間で人身事故が発生
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巻き添え事故が広がらないよう防護無線を発報
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その際に大阪環状線車両も受信して緊急停車
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間が悪く止まってはいけない架線の切替区間(エアセクション)で止まってしまう
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再起動の為にパンタグラフの下降・上昇などを行い遅延
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環状線は大和路線や阪和線とも繋がってるのでそれら全て巻き添え
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環状線を経由する特急はるかの遅れでJR神戸線・京都線も巻き添えに…
こんなことがあるんですね…
防護無線とは
トラブル発生時に電波を発生させて周辺の電車を緊急停止させ、二次被害を防ぐ仕組み。
電波は比較的遠くまで飛ぶのと、大阪環状線に近い場所だったこともあり、影響を受けたものとみられます。
エアセクションとは
異なる変電所から送られた電気の境界のこと。基本的に直流電圧1500Vという条件は揃えているものの、実は変電所ごとに微妙な電圧の差があり、それらを遮断するために設けられています。
通過程度は問題がありませんが、停車するのは御法度。
それでも停車した場合、一旦パンタグラフの上げ下げを行うために停止する必要があります。
これらを行なわないと電線がショートして断線する危険性があります。
後に検索されることを考え、ひとまずここに記録しておきます。
それにしてもカオスですな…
カオスリンク