京阪電鉄は現在、京阪本線の枚方市駅前にツインタワーを建設中です。
ビルの竣工は2024年度、商業施設オープンは2024年夏頃を計画しています。
…とここまでならよくある電鉄系デベロッパーの再開発なのですが、驚くことに京阪電鉄本社もそこへ移転する計画があります。
移転するのは京阪電鉄で、持株会社の京阪ホールディングスは留まります。
ビルの内容
正式名称は「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業第3工区」。京阪電鉄の他、枚方市も中心となり再開発を実施しています。
高さ126m、地上29階、地下4階建ての高層ビルが枚方に誕生します!
【商業ビル(写真左側)】
所在地:大阪府枚方市新町一丁目、岡本町及び岡東町 地内
敷地面積:13,500㎡
延床面積:93,770㎡
高さ:126.65m
階数:地上26階、地下4階建て
【住宅ビル(写真右側)】
所在地:大阪府枚方市新町一丁目、岡本町及び岡東町 地内
敷地面積:
延床面積:
高さ:109m
階数:地上29階
立地は長らく京阪電鉄が所有していた場所で、京阪本線と交野線が分岐するデルタ部分に位置しています。
かつては枚方事務所や列車無線基地局、教習所などがあったようです。
入居テナントは?
入居するテナントは、以下が現在計画されています。
【商業ビル】
・19~26階…「カンデオホテルズ枚方(仮)」、客室139室
・7~15階…京阪電鉄(7-11階、本社移転)、賃貸オフィス
・1~4階…商業施設、枚方市駅直結
【住宅ビル】
分譲マンション
高さ126mのビルは枚方市域や国道1号線からもよく見えます。
今後、枚方や大阪府北東部におけるシンボルとして機能していくことでしょう。
なぜ本社移転?
京阪電鉄の本社は現在、天満橋駅近くにあるOMMビルに位置しています。本社こそ天満橋ですが、本店は長らく枚方市に置いてきました。
これを2024年から今回ご紹介した26階建てのビルへ移転し、前述の通り7~11階を京阪電鉄事務所として使用する予定です。
鉄道企業本社の郊外移転は、2023年2月に小田急でも実例(新宿→海老名)がありますが、本社ビルの老朽化に加えて、路線の真ん中に移転することで通勤時間短縮や都市開発のきっかけになるメリットを見越したものだそうです。
一見昨今の都心回帰の流れとは逆行しているように思えますが、今回の京阪の移転も小田急と同様の理由からでしょうか…。
関連リンク
参考文献
京阪ホールディングス「~えきから始まるまちづくり~枚方市駅と一体の商業施設・オフィス・ホテル・賃貸タワーレジデンス2024 年夏頃開業 駅を拠点としたウォーカブルなまちづくりを進めます」、2022年12月21日
京阪ホールディングス「~えきから始まるまちづくり~「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ~豊かなくらしと働き方を実現する郊外拠点が、2023 年度、枚方に誕生」、2021年2月10日
列車番号T-TAKE(てぃーていく)「近鉄の列車無線系統(2022年最新版)」、2022年5月29日