https://twitter.com/MOF_Japan/status/1554285856902504450
財務省は、鉄道開業150周年を記念して千円相当にあたる記念銀貨幣を発行すると発表しました。
表面には錦絵「高縄鉄道之図」、裏面には「旧新橋停車場」がデザインされます。
発行枚数は7万枚で、造幣局からの通信販売のみとなります。
デザイン
表面は錦絵「高縄鉄道之図」が描写されます。
明治4年に月岡芳年・歌川年延が描いた錦絵「高縄鉄道之図」を基に、色味や一部デザインを調整したものです。(オリジナルと同じではありません)
裏面には「旧新橋停車場」をデザイン。
こちらは実際にあった新橋停車場をそのまま描いたものとなっています。
仕様
額面…1,000円
素材…銀(純銀)
質量…31.1g
直径…40mm
デザイン…表面のみ彩色、側面にギザ入
発行枚数…7万枚
申込み…2022年(令和4年)10月5日から3週間程度
発送予定…2023年(令和5年)2月中旬頃から
販売価格…12,300円
額面では1,000円相当にしかならないのに、購入に12,300円もかかることに一見驚きですね。
ただ実際それだけの価値はあるようで、まず純銀であるということ、次にプルーフコインという鏡面研磨された貨幣であること、更に表面は白・グレー・水色・黒など8色を用いたカラーコインであることなど、非常に手間がかかったコインとなっている点が特筆されます。
8月5日時点での銀の価格は99円/g(田中貴金属工業での店頭小売価格)ですから、銀の価値だけでも3,078円となり額面価格を上回っています。
関連リンク
参考文献
- 財務省「鉄道開業150周年記念貨幣を発行します」令和4年8月2日
- 財務省「鉄道開業 150 周年記念千円銀貨幣の図柄の説明」
- 物流博物館「高縄鉄道之図」