以前お伝えした、岡山地区へ導入される予定の新型車両の続報がありました!
2022年5月10日、JR西日本は導入車両が227系であることと、カラーリングを豊穏のピンク色に決定したと発表しました。
以前のリリースでは「227系をベースとした新型車両」としており、はっきりと227系が導入される旨が発表されたのは初めてです。
サンライナーの後継?
今回のカラーリングについて、JR西日本は以下のような説明を行っています。
「豊穏」とは豊饒と穏和からの造語で、岡山・備後エリアの豊かで穏やかな気候・風土を
表現しています。沿線を象徴する豊穏のピンク(岡山の桃/福山のバラ/尾道の桜)をシンボル
カラーに、太陽の恵みや穏やかさを暖色のグラデーションで表現しています。出典:JR西日本 1)
デザイン監修は、広島の227系に引き続き「GKデザイン総研広島」が手掛けた模様です。
文章では直接的に発表していませんが、イメージリリースの中にはかつて2016年まで活躍していたピンク色ベースの117系「サンライナー」の画像も見え、同車の伝統を受け継いだような印象があります。
これでもし広島の「Red Wing」のように、愛称が「サンライナー」になったなら非常に胸が熱い展開ですね。
詳細な仕様・導入数について
岡山地区への227系は2両編成・3両編成をあわせた合計101両が導入されます(以前発表済み)
227系の特徴については以下の通り。
・衝撃吸収構造
・車両異常挙動検知装置
・先頭車間転落防止ホロ
・戸挟み検知装置
・EB-N 装置(運転士異常時列車停止装置)
・とっさの際に掴まりやすい形状・オレンジ色調の吊手、手スリ
・防犯カメラ・バリアフリートイレ
・車椅子やベビーカーをご利用のお客様のスペース
・LED照明
・自動温度調節による空調
・自動換気機能・出入り口付近のスペース拡大
・車内ドア上部の情報表示装置による 2 か国語での行き先案内出典:JR西日本 1)
…流石に30年以上ぶりの新車導入となると、随所に大きくアップデートが行われますね。
車内のイメージもアップされています。基本的にはJR西日本標準の近郊型車両スタイルです。
227系が広がる
227系はこれまで、広島地区の「Red Wing」を皮切りに和歌山地区の1000番台も導入されてきましたが、今回の岡山地区への導入で3例目となります。
岡山地区の通勤電車は長らく国鉄時代の車両のままの状態で、長らく「國鐵岡山」状態でした。
岡山・広島で同じ仕様の227系を導入すれば、今後直通運用や連結運用も可能となり、運用の柔軟性が広がっていくことでしょう。
関連リンク
参考文献
- JR西日本『岡山・備後エリアに導入する新型車両のデザインの決定について 』2022年5月10日