JR西日本は、京阪神エリアで設定している全315区間の特定運賃のうち34区間において運賃を値上げすると発表しました。
値上げ幅は10円~40円程度で、新運賃の適用は2023年4月1日からを予定しています。
またこの他、6ヶ月の定期券運賃についても65区間の価格値上げを行います。
これまでJR西日本の運賃は消費税増税によるものを除いて長年据え置かれてきており、今回の措置は民営化後初めてとなる本格的な運賃のテコ入れとなります。
34区間はどこ?
運賃値上げを行う34区間は以下のエリアとなります。
尚このエリアのみが対象で、例えば大阪~神戸間は値上げしますが、当該区間に含まれる大阪~三ノ宮の運賃については据え置かれます。
JR京都線
大阪~高槻
大阪~摂津富田
大阪~JR総持寺
新大阪~高槻
東淀川~高槻
JR神戸線
大阪~神戸
塚本~神戸
尼崎~神戸
奈良線
京都~JR小倉
京都~新田
東福寺~JR小倉
東福寺~新田
稲荷~新田
大和路線
天王寺~奈良
東部市場前~奈良
平野~奈良
加美~奈良
久宝寺~奈良
天王寺~郡山
東部市場前~郡山
阪和線
天王寺~和歌山
天王寺~紀伊中ノ島
天王寺~六十谷
美章園~和歌山
美章園~紀伊中ノ島
南田辺~和歌山
南田辺~紀伊中ノ島
鶴ケ丘~和歌山
鶴ケ丘~紀伊中ノ島
JR東西線
北新地~神戸
新福島~神戸
海老江~神戸
御幣島~神戸
加島~神戸
これまで大阪~神戸間については、2社をまたぐ関係でJRに運賃優位性がありましたが、今回の値上げによって同じ価格となります。
【現在の大阪~神戸間運賃】
JRで行く場合:410円
阪神+神戸高速鉄道の場合:450円
価格改定後のJR運賃:450円
特定運賃とは
今回リリースでも言及されている「(電車)特定区間運賃」とは、国鉄時代に競合する私鉄との価格差を抑えるため特別に設定された運賃制度のことです。
大阪と東京のうち利用者が特に多い線区でこの制度が適用されており、他路線と同じ距離であったとしてもより割安に設定されるのが特徴です。