現在ゆめ咲線桜島駅において、車椅子乗客がスムーズに乗降できる「可動式スロープ」の試験を行っています。
従来、列車とホームとの間は段差があってやや困難なことから、介助する駅員が付き添う必要がありました。
しかし今回のこの装置は、一人で乗降することが容易になるシステムとなっており、JR西日本テクシアと小松製作所が共同で実証実験を実施しています。
ダイナミックな動き
まずは動きをご覧ください。メロディと共にうぃーんと黄色いスロープ部分が動いていますよね。
特に列車到着後の動きがなかなかユニークで、「一度上にあがる→若干下がって電車乗車位置と合わせる→せり出す」いう動きになっています。
車内からも見てみましょう。スロープが稼働すると殆ど溝がなくなっています。
こちらが通常部分。323系になってマシにはなりましたが、こうしてみてみるとまだまだありますね…。
駅ホームからの動作の様子はこんな感じ。到着時の動き自体は結構ダイナミックですが、一度固定されると結構その差は地味…。
可動部拡大。これだけしか動かないのならどの駅ホームにも設置できそうですね。
空中にあるセンサ
この可動式スロープ、どうやって動いているのでしょうか。
…と思って上を見ると、京阪のホームドアと同じように屋根から「戸閉検知2Dセンサ」がありました。
JRの文献によると、その動き方は以下のよぅになっているようです。
① 「列車検知センサ」が列車の到着を検知
② スロープ先端のセンサが乗降口とホームとの距離を計測し、スロープが自動的に張り出し、段差・隙間を埋める
③ 乗降完了後、列車のドアが閉まると、スロープを自動で収納
こっそりとポスターも
現地に(ひっそり)掲示されているポスター。その内容は次のとおりです。
実証実験場所
JRゆめ咲線 桜島駅 2番のりば(7号車3枚目ドア)実証実験スケジュール
2021年11月21日~2022年2月10日 10:00~15:00
興味深いこの「動くスロープ」、実証実験は来月10日までなので見に行かれる方はお早めに…。
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参考文献
JR西日本『車椅子ご利用者の列車乗降支援に向けた取り組み~可動スロープの開発と検証~』、2021年11月17日