奈良県が掲示しているリニア関連の資料に、683系車両を和歌山線で運用する構想案が出ています。
リニアと関空をつなぐ
その資料がこちら。
リニア中央新幹線が奈良まで延伸された際に、関西空港や和歌山方面からのアクセスを想定して改良するものです。
現在最高速度が85km/hになっている和歌山線の規格を130km/h程度にまで速度アップさせて、683系を投入する構想です。
また、法隆寺南部や御所~五条間には最高速度200km/hを想定した新線を建設。奈良市リニア新駅~和歌山線~岩出・貴志川~白浜間を結ぶ計画です。
整備費は2500億円、利用想定は1日16,000人を予想しています。
ただし直流1500Vでは160km/hが技術的な最高速度となり、これ以上に上げると集電電流が大きくなって、パンタグラフ離線時に飛散されるアークが架線を溶断してしまう危険性があるという説があります。<参考>
経年40年だが…
北陸方面用特急「サンダーバード」「しらさぎ」用に投入された683系は、北陸新幹線の開業によってその用途を失ってしまいますが、もしこの構想が実現するとすれば、今後は和歌山線で683系の勇姿を見ることができるようになるかもしれませんね。
ただ、このリニア新駅はまだ奈良市・生駒市・大和郡山市のいずれに設置するのかが決まっていない他、開業予定が2045年となっており、それまで683系が持つのかどうかも気がかりです。
※683系は0番台が2001年~、4000番台が2008年~2011年製です。
最も新しい4000番台でもリニア開業の頃には経年34年となっており、投入されるのかは微妙なところですね…。
関連リンク
参考文献
奈良県「リニア中央新幹線 三重・奈良・大阪ルートの早期実現及び関連する奈良県構想への支援 」