JR東日本・JR西日本は、東北・山形・秋田・上越・北陸の各新幹線と、JR東日本内におけるグリーン車やグランクラスなどを2022年春より値上げすると発表しました。
値上げ幅についてはキロ数によって異なりますが、最も値上げ幅が高い区間については25%程度の値上げとなります。
尚、JR西日本は東日本と直通運転をしている北陸新幹線のみが対象で、その他線区については適用対象外となります。
対象
JR東日本
・東北・山形・秋田・上越・北陸の各新幹線のグリーン車・グランクラスに適用する料金
・在来線特急列車のグリーン車に適用する料金
・「サフィール踊り子」のプレミアムグリーン・グリーン個室に適用する料金
JR西日本
北陸新幹線のグリーン車・グランクラスに適用する料金
いくら値上げ?
参考までに、グリーン車料金の値上げ幅は次の通りです。
グリーン料金 | 現行 | 値上後 |
---|---|---|
100キロまで | 1,050円 | 1,300円 (+250、20%) |
200キロまで | 2,100円 | 2,800円 (+700、25%) |
300キロまで | 3,150円 | 4,190円 (+1,040、25%) |
400キロまで | 4,190円 | 4,190円 (変化なし) |
500キロまで | 4,190円 | 5,400円 (+1,210、22%) |
600キロまで | 4,190円 | 5,400円 (+1,210) |
700キロまで | 4,190円 | 5,600円 (+1,410、25%) |
701キロ以上 | 5,240円 | 6,600円 (+1,360、20%) |
最も額面が高いところで、700キロまでの料金が1,410円の値上げ(+25%)となります。
一方、100キロまでの値上げは最低限に抑えられている他、301~400キロについては変化なしとなりました。
この距離は、例えば東京~仙台間など東北新幹線の利用者が多い区間となります。
実は「元通り」に
現行のグリーン車料金は2002年の東北新幹線八戸延伸時に値下げされた料金で、JR東日本は他JR線よりも安価なグリーン料金を適用してきました。
しかしコロナウイルスの影響で利用客が大幅に減少。2020年度決算では過去最高の5779億円の赤字を出すなど、経営的に苦しい環境にありました。
相対的に見ると値上げとなりましたが、実質的には元の水準に戻したものとなっています。
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