りんかい線を運営し、お台場を経由して大崎から埼京線と直通している東京臨海高速鉄道は、2021年度~2023年度における経営改革プランを発表しました。
その文章において、2024年から自社車両の新型車両への置換え・運行開始を行う予定であることが記載されています。
新型車両の概要
りんかい線の新型車両イメージは、まだ公表されていません。
2022年3月に公開された「りんかい線 中期経営計画2022」によると、新型車両は以下のような新機軸が盛り込まれるとのことです。
・車体幅の拡幅による混雑時の圧迫感の緩和
・視認性の高い車内案内表示器
・空気清浄機能の搭載
・手すり・吊手の利便性向上
・全車両への防犯カメラ設置
・通話機能を有した非常通報器の搭載
・現行車両の70-000形より車両床面の高さが50mm低くし、ホームと車両との段差を縮小
車体幅を拡幅した電車は乗り入れ先のJR東日本でもE233系で既に導入されていることから、新しい車両はE233系ベースの車体である可能性があります。
尚、新型車両の設備投資額は64億円です。
今は209系がベース
現在りんかい線に所属しているのは70-000形電車です。
製造年次が長い車両ですが、最も古い車両で1995年製の車両があり、資料内でもこの車両の置換えについて示唆されています。
70-000形は209系をベースにした車両で、直通先のJR東日本と互換性のある設計を行うことで、新造費・保守費の削減を行っています。
今回導入される車両も、JR東日本の既存車両(E233系やE235系など)にあわせたものが導入されのでしょうか。
当初は…
以前の計画書によると、「新型車両は2022年度の導入を目指す」とされていました。
今回の計画書によると「2024年」と明示されていることから、当初計画よりも若干遅れがあったものと推測されます。
今後のタイムライン
・2021年度、2022年度…構造などの仕様を決定、新車の搬入、旧車の搬出方法の検討
・2023年度…運輸局へ手続きの完了、試運転・乗務員訓練を実施
・2024年度…デビュー予定
関連リンク
参考文献
東京臨海高速鉄道株式会社『経営改革プラン(2021 年度~2023 年度)』
東京臨海高速鉄道株式会社『経営改革プラン』