緊急事態宣言発令に伴い、関西の鉄道会社ではダイヤの修正・変更、終電繰り上げ、運転本数の削減など、大きな変更が出ています。
ここでは、鉄道趣味的な見地から見た各社の対応についてまとめました。
Osaka Metro…20%減便
土日ダイヤにおいて、1日の運行列車から20%削減。および平日の22時以降の削減を継続します。
また千日前線では、朝時間帯において通常運行されない今里行きが設定されています。
【詳しくは以下の記事から】
JR西日本…新快速や大和路快速の運休
JR西日本では、看板列車である「新快速」「大和路快速」において、運休を行います。
【詳しくは以下の記事から】
近鉄…河内天美行きの削減
近畿日本鉄道は、終電繰り上げ・特急電車の運休を発表しました。期間は2021年4月29日から当面の間としています。
対象路線は大阪線・奈良線・京都線・南大阪線の4路線で、特に最終電車だけの行先である「河内天美行き」の運休が注目されています。
【注目列車】
・終電時に運行の南大阪線・河内天美行き普通列車の運休
阪神・山陽…大幅な変更
阪神電鉄と山陽電鉄は、大幅なダイヤの変更を行うと発表しました。
注目ポイントとしては、S特急の三宮発高砂行きや、大阪梅田発直通特急東二見行きが設定される点などでしょうか。
土日ダイヤでは、データイムに運行している大阪梅田発の「急行/尼崎行き」を運休。しかしながら、何故かその折返しとなる急行大阪梅田行きは通常通りの運転。どういうことなの…。
【注目列車】
・大阪梅田→東二見行き直通特急(23:00発)
・阪神三宮→高砂行きS特急(23:16発)
・尼崎発の大阪難波行き普通
・何故か復路は通常運行される尼崎行き急行の運休
南海電鉄…終電繰り上げ
本線・高野線共に終電を繰り上げ。
当初は5月22日のダイヤ改正時に予定されていた「普通/住ノ江行き」「各停/堺東行き」の運行取りやめを、4月29日からに変更するとのことです。
期間は4月29日から「当面の間」としており、5月21日までにこの終電り上げが撤回されなかった場合は、そのまま両者が見れなくなることになります。
また、空港連絡特急のラピートは運休を継続します。
【注目列車】
・終電時に運行の南海本線「普通/住ノ江行き」「各停/堺東行き」列車の運休
叡山電鉄…終電繰り上げ
終電を繰り上げます。
現行ダイヤでは車庫のある修学院行きが設定されていますが、その運転を取りやめ。またそれ以外の列車についても運転を取りやめ、最大で40分近くの繰り上げが行われます。
市原発…現行の23:56発修学院行き→23:12発出町柳行きへ(44分繰り上げ)
出町柳発…現行の0:00発修学院行き→23:40発二軒茶屋行きへ(20分繰り上げ)
参考文献
近畿日本鉄道『緊急事態宣言発令に伴う最終列車の繰り上げと特急列車の運休追加について』
阪神電鉄『4月29日(木・祝)から一部列車の運休及び行先変更を行います』
叡山電鉄『緊急事態宣言発出に伴い、列車を減便します』