
住友商事とJ-TREC(株式会社総合車両製作所)は、フィリピン南北通勤鉄道の延伸事業向け鉄道車両8両x38編成:304両を受注したと発表しました。
日本政府のODA事業として採択されたもので、契約金額は約725億円です。
車体を見るとE233系そっくりな顔つきに、鮮やかな赤色のデザインとなっていますね。J-TRECの「sustina」が採用されています。
地下鉄も
人口増加・経済成長が著しく続くフィリピン・マニラ首都圏では、人口集中による交通渋滞や大気汚染が年々深刻化しており、鉄道が注目されています。
そのプロジェクトとして、現在ブラカン州マロロス~マニラ市ツツバン間の鉄道建設が第1期事業としてスタートしており、今回の新車はそちらへ投入される予定です。

住友商事とJ-TRECのコラボでは、今回の南北通勤鉄道フェーズ1(1期区間:ツツバン~マロロス間)向け鉄道車両納入プロジェクト)の他、2020年12月にはフィリピン初の地下鉄となる鉄道車両納入プロジェクトにおいても240両(8両x30編成)の車両をそれぞれ受注しています。
こちらも同じくE233系のようなデザインとなっており、フィリピンでは地上・地下の両方で同じ顔をした日本の電車が走ることになります。
これまでの受注
・2019年7月…フィリピン南北通勤鉄道向け8両x13編成を250億円で受注(2023年2月に引き渡し予定)
・2020年12月…マニラ地下鉄向け、8両30編成車両を575億円で受注
・2022年3月…フィリピン南北通勤鉄道の延伸事業向け8両x38編成を725億円で受注
関連リンク
参考文献
- 住友商事「フィリピン南北通勤鉄道の延伸事業向け鉄道車両304両受注について」
- 住友商事「フィリピン マニラ地下鉄向け鉄道車両240両受注について」