大阪モノレールは、開業時から販売していた磁気定期券を2021年9月14日をもって原則的に廃止する意向であることを発表しました。
IC定期券の利用者が多くなってることや、コロナウイルス感染拡大による非接触サービスのニーズが高まっていることが背景にあるようです。
大阪モノレールでは、2017年4月からIC定期券(ICOCA定期券)を発売しておりますが、定期券利用者のうちIC定期券をご利用のお客さまの割合が高くなっていること、また新型コロナウイルス感染拡大後は、キャッシュレスや非接触サービスであるICカードのニーズが大きくなっていることから、このたび磁気定期券の発売を終了し、定期券サービスをIC定期券に集約させていただきます。
出典:大阪モノレール「磁気定期券の発売終了のお知らせ」
http://www.osaka-monorail.co.jp/info/news-616.html
また一部例外もあり、以下のパターンでは引き続き磁気定期券を発行するとのことです。
・身体、知的障害者割引を適用した定期券を利用する場合において、磁気定期券での発行を希望する場合
・大阪モノレール線において、連続する区間で2枚以上の定期券で利用する場合
・その他、IC定期券では購入できない場合
基本的には、先日発表のあった京阪電鉄と同じパターンですね。
ICカードが普及するか
2021年3月19日には京阪電鉄が磁気定期券廃止しており、鉄道事業者としては2例目となりました。
プレスリリースでは利用者拡大やコロナウイルスを理由として挙げていますが、磁気券は製造コスト・維持コストが高く、ICカードの導入でそれらコストを下げる狙いもあるものと思われます。
関西は、誰でも入手できるわけではないPiTaPa(後払いでクレジット会社の審査が必要)の影響や、プリペイド式のICOCAが長らく使えなかったこともあって、首都圏と比較するとICカードのシェアがまだまだ低い状況です。
磁気定期券廃止の流れで、今後関西でもICカード利用率が上がっていくのでしょうか。