出典:公式プレスリリース
南海電鉄の新型車両である8300系が、2016年度の鉄道友の会ブルーリボン賞/ローレル賞において、ノミネートすらされていない…という情報が入ってきています。
鉄道友の会 ブルーリボン/ローレル賞とは
その年の1月1日〜12月31日に営業列車デビューした車両で投票が行われる、鉄道ファン人気車両選挙の代名詞。車両は登場年度ではなく、営業開始年度が基準となります。
南海8300系の場合は2015年に登場した為、2016年の投票になります。
ブルーリボン賞
ブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会が選んだ候補車両に対する会員の投票結果に基づき、選考委員会が審議して最優秀と認めた車両を選定します。
ローレル賞
ブルーリボン賞・ローレル賞選考委員会が選んだ候補車両に対する会員の投票結果を参考にして、選考委員会が審議して優秀と認めた車両を選定します。
出典:http://www.jrc.gr.jp/award/bl
ブルーリボン賞は、純粋な投票数差をが出るので、人口圏の多い首都圏が有利な状況にあります。毎年小田急と近鉄は中でも破格の扱いを受けており。特急列車として受賞しなかったのは小田急30000系EXEのみ。
一方ローレル賞は「参考にして」とあり、投票数が必ずしも反映されるわけではなさそうです
何故かノミネートすらされない
調べていて気になったのですが、南海8300系の営業開始は2015年10月。ということは、ブルーリボン賞を受賞した阪神5700系と同世代ですね。投票は2016年3~4月にあたります。
この時(阪神5700系受賞時)のノミネート車両を調べてみると…
運行開始日 | 事業者名 | 車両形式 | 特徴(筆者視点) |
---|---|---|---|
2月5日 | JR九州 | 305系 | 筑肥線用・永久磁石同期電動機で消費電力削減 |
3月14日 | JR西日本 | 227系 | 広島地区近郊区間用・新保安システム、先頭車転落防止ホロ |
3月16日 | 熊本電気鉄道 | 01形 | 東京メトロ01系改造・新型台車「efWING」採用 |
4月25日 | JR東日本 | 719系700番台 | 観光列車「フルーティアふくしま」 |
5月8日 | 札幌市交通局 | 9000形 | 地下鉄東豊線用車両・可動式ホーム柵対応 |
5月30日 | JR東日本 | HB-E210系 | 仙石東北ライン用・ハイブリッド方式 |
8月8日 | JR九州 | キロシ47形 | 「或る列車」用改造車 |
8月24日 | 阪神電気鉄道 | 5700系 | 各駅停車用・永久磁石同期電動機で消費電力削減 |
9月27日 | 四日市あすなろう鉄道 | 新260系 | ナロー形通勤電車 |
10月1日 | 大山観光電鉄 | 101・102 | 大山ケーブルカー |
10月3日 | JR西日本 | キハ48系 | 「花嫁のれん」用改造車 |
10月10日 | 東京都交通局 | 330形 | 日暮里舎人ライナー用・アルミ合金車体で軽量化 |
11月4日 | 埼玉新都市交通 | 2020系 | ニューシャトル用・前面デザイン一新 |
12月6日 | 仙台市交通局 | 2000系 | 地下鉄東西線用・リニア鉄輪式、ATO対応 |
出典:http://news.mynavi.jp/series/railwaynews/022/
確かにノミネートすらされていませんでした。
何故投票から外されているのかが理解しがたいところですね。ちょっと恣意的なところも感じます。
これまで受賞はともかく、登場したのにノミネートすらされなかったことってあったのでしょうか。