2020年10月30日に発表された中期経営計画(修正案)で、JR西日本は現在岡山~出雲市方面で運行している特急「やくも」への新型車両投入を発表しました。
投入後40年
やくもは現在、2010年までに20億円をかけてリニューアルした381系を用いた「ゆったりやくも」が使用されています。
とはいえ、381系自体の製造年は1980年頃と製造から40年が経過。
鉄道車両において40年は車両取替の一つの節目であり、恒常的に高速での振り子運転を強いられる同車としては、寿命が近づいているとも考えられます。
実は新車投入は以前も示唆されており、山陰中央新報(2017年5月19日)という地元新聞社が「2022年度を目処に、空気ばね式車両も含めた新車導入を検討する」という報道をしていました。
実際に伯備線においてJR四国8600系を用いた列車が試運転を行ってもおり、四国8600系をベースとした車両作りがなされる可能性があります。
以前こちらの記事でご紹介した資料によると「381系約60両を新製車両に置換計画あり(投入時期2022年~2023年)」との記述があるので、今回の中期経営計画とも一致します。
とはいえ、最低でも2022年度までに1編成程度を新造する程度(全数置き換えなら今ぐらいから量産しないと間に合わないのに、関連する目撃の声が聞こえてこない)と思われ、今回のリリースは直ちに381系を全廃するものでもないので、381系自体はまだもう少し乗る・撮ることができそうですね。
381系所有編成
381系(後藤総合車両所所属)の所属数は現在以下の通りです。
・6両パノラマ付き車:2本
・7両通常車両:5本
・4両通常車両:2本
・6両サブ編成:1本
関連リンク
参考資料
西日本旅客鉄道株式会社「JR西日本グループ中期経営計画2022」見直し