近鉄大阪線系統で活躍している1253系のVC60編成(1360F・2両編成)ですが、昨日よりなんとフルカラーLED方向幕へと換装されて運行を開始しています。
初日は準急大阪上本町~快速急行青山町(名張まで)の1往復のみでしたが、今日は一日中区間準急や普通で大阪方をウロウロする運用についていたことにより、多数の鉄道ファンが写真を撮影しにいらしていました。
また、近鉄の乗務員の方も「何これ!?」という反応を示されていたのが興味深い光景でした。
行先表示部(側面)
今回登場したフルカラーLED行先表示。方向幕と同じく「区間」が左端縦、準急がその横に並んでいます。色付き部分については黒での縁取りが行われています。
これ、なんか見たことあるなぁと思ってたんですが、どうも「ひのとり」に取り付けられているものと同一のようです。
お世話になっているシンドローム鉄さんいわく、コイト電工製のLED車外表示器「セレクトカラー表示器」であるとのこと。
参考程度にどうぞ pic.twitter.com/Vx4Tga2nDZ
— シンドローム鉄@19~21静岡・関東 (@Syndrome_tetsu) September 9, 2020
また、実際にピクセルで検証された結果としては、ひのとりの方がサイズが大きいもののようです。
斜めから見ても視認性ばっちりで良い感じです。
少し見づらいですが、英字表記の際は駅番号もあわせて表示されていました。
近鉄の方向幕といえば、シリーズ21では3色LEDが採用されてはいましたが、赤色の一般車についてはこういう方向幕タイプが長らく主流でした。
列車前面
前面部を見てみましょう。基本的には側面のものとあまり変わりありません。
前面についているタイプの方が表示面積が広いので、その分文字も大きくなっています。
英字表記。こちらには駅番号がありません。Sub.Semi Exp.ってなんだよ
反対側の連結部分。連結すると自動的に消灯されるシステムのようです。
シャッター速度はどこまで耐える?
LED方向幕といえば、あまり高速シャッターにし過ぎると切れてしまって写らなくなる欠点がありますよね。今回採用されたものはどの程度のシャッター速度に耐えれるかをチェックしてみました。
まずは1/640。余裕の写りです。
1/800。これもまだ写っています。
1/1000。横筋が出始めましたね…。停車時以外だと少し厳しいか。
1/1250。ここまで来ると完全に切れてしまいます。安全に撮影するなら1/800までが限界でしょうか。
ちなみに車内にLCDモニタがついたとか、化粧板が綺麗になったとかそういったことは 一 切 な く 、
ただ L E D 方 向 幕 がついただけです。