【阿佐海岸鉄道DMV】ダイヤ案・運賃案を発表…悲願の室戸直通1往復を設定!

【阿佐海岸鉄道DMV】ダイヤ案・運賃案を発表…悲願の室戸直通1往復を設定!

出典:阿佐海岸鉄道プレスリリース

日本初のDMV導入路線となる阿佐海岸鉄道。日本で初めてというだけあって、多くのファン・関係者が阿佐海岸鉄道へ注目しています。

先日、徳島県で開催された「阿佐東線DMV導入協議会」において、具体的なダイヤ案・運賃案が示されたようですのでご紹介します。

 

ダイヤ案は1日10往復

出典:徳島県「第6回阿佐東線DMV導入協議会(PP資料)

まずは平日ダイヤ。1日10往復を設定。原則的に甲浦・阿佐海南で既存交通と接続するダイヤを取ります。

始発はリビエラ6:05発で、終発は阿波海南文化村18:12発とかなり早め。ダイヤを見た感じ、リビエラ(宍喰温泉)側へ車両を留置するようですね。

 

 

出典:徳島県「第6回阿佐東線DMV導入協議会(PP資料)

一方、休日ダイヤでは3.5往復を追加した13.5往復へ増便されます。観光客向けのダイヤといえます。

始発、終発の時間には変更がありません。

 

そして………阿佐海岸鉄道、永年の悲願である室戸への直通が1日1往復実現します!!!!

現在の終点である甲浦から、約1時間をかけて到着するダイヤを組んでいます。

 

 

DMV以後の路線図

現行案での路線図はこんな感じでしょうか。

室戸方面はてっきりどこか途中で止まるのかと思いきや、東洋町海の駅~むろと廃校水族館 約25km程度の距離をまさかの無停車っぽいですね。マジ…?

 

平日全便と休日の大多数の原則ルートは

阿波海南文化村(バス)~阿佐海南(鉄道へ切替)~甲浦(バスへ切替)~東洋町海の駅~宍喰温泉

ですが、

 

室戸直通ルートは

阿波海南文化村(バス)~阿佐海南(鉄道へ切替)~甲浦(バスへ切替)~東洋町海の駅~室戸

と、東洋町海の駅から別ルートをとることになります。

 

 

 

阿佐海岸鉄道は、古くは室戸岬方面を結ぶ予定だった国鉄計画線を引き継いだ路線です。

1959年に建設予定線に組み入れられてから60年余り。ようやく悲願の室戸乗り入れとなりそうですね。

 

 

 

運賃案

出典:徳島県「第6回阿佐東線DMV導入協議会(PP資料)

通常ルートとなる阿波海南文化村から宍喰温泉までは800円、室戸ルートでは、阿波海南文化村から室戸岬まで2,300円、甲浦から室戸までは1,800円、廃校水族館までは1,400円を予定しています。

わかりやすいよう100円単位の価格へ改定するとのことです。

 

 

 

阿佐海岸鉄道へのアクセス性が悪い

課題はやはり阿佐海岸鉄道そのものへのアクセス性がかなり悪いことでしょうか。大阪から阿波海南駅までは車で3時間半、徳島からでも車で1時間半、鉄道でも2時間程度とかなり遠距離にあるのがネックです。

同地への路線である牟岐線の特急「むろと」は1往復のみしかなく、徳島駅19時33分発→牟岐20時50分着と完全にホームライナーといった趣きの電車。

また、特急「むろと」は途中の牟岐までで、そこから10km程度先を普通列車でしか行けないことが挙げられます。

 

 

ちなみに

DMVの導入効果が既に現れて初めているのだそうで、こんな一文がありました。

「新聞」や「鉄道系の雑誌」に阿佐東線DMVが掲載されたことから、全国の鉄道ファンが「甲浦駅の工事状況」の見学や、引退する「現行車両」の乗車に訪れるなど、既にDMV導入効果が現れている

出典:https://www.pref.tokushima.lg.jp/file/attachment/572811.pdf

 

 

また、DMVは日本初の鉄道⇔道路供用の車両と言われていますが、

1962年に国鉄が試験的に開発した「アンヒビアン・バス」が日本初、1953年に西ドイツ国鉄が導入した「シーネンシュトラーセンオムニバス(Schienen-Straßen-Omnibus)」が世界初になります。

阿佐海岸鉄道に導入されるDMVは「日本で初めての営業用・鉄道道路両用車両」ということになります。

 

 

参考文献

徳島県「第6回「阿佐東線DMV導入協議会」について

 




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