【京阪】京阪社長、中之島線と中央線との相互直通運転に意欲

マジですか

 京阪電気鉄道の中野道夫社長は、中之島線(天満橋-中之島)の延伸ルートについて、大阪市営地下鉄に九条駅で接続させる案を検討することを明らかにした。従来JR西九条駅を経由して大阪湾の人工島、夢洲(ゆめしま)対岸に新設する新桜島駅(仮称)まで延伸する案を検討してきたが、新案の方が延伸区間が短く整備費が安いため、最有力案になりそうだ。

京阪は地下鉄との相互乗り入れを想定しているが、給電方法、電圧の違いや高架駅の九条駅につなぐ線路スペースをどう確保するかなどの課題があり、今後検討する。

出典:https://mainichi.jp/articles/20170727/k00/00m/020/186000c

 

社長自ら乗り入れに対して発言するとは…鉄道ファンから見ると実現可能性が疑問に残るところですが…

今日は地下鉄マニアな私から見た、乗り入れに対する問題点を挙げていきます。

 

 

懸念事項と解決法

・第三軌条、架線の両方を載せた車両に出来るか

パッと思いつくのはこれですね。まぁこれは英国「ユーロスター」などでも実績があり、技術的にそう難しくはなさそうです。

また、現在はJR東日本で蓄電池車両というタイプも出ています。第三軌条シューを京阪本線で干渉しないようにしなければならない必要があり、またそこまで高速域を必要としない(~70km/h)中央線内であれば、蓄電池でも走行可能かもしれませんね。

 

・九条付近で接続するには高速道路をどうするか

建築上のネックとしてはこれ。

中央線の両脇には、阪神高速道路が走っています。仮に京阪が線路を接続するのであれば、この阪神高速道路を回避しないといけません。

 

・咲州トンネル・夢咲トンネルの海底トンネルの高さが足りるかどうか

一番のネックはここ。大阪港~コスモスクエアを結ぶ「大阪港咲州トンネル」、コスモスクエア~夢洲とを結ぶ「夢咲トンネル」の2つの天地寸法が、京阪電車の高さをクリアできるかどうか…です。

もし問題がある場合、大阪港で折り返すことになります。しかしそれだとあまり直通させる意味が無いので、やはり夢洲まで直通させる必然性があります。

もしくはJR東海のように、乗り入れ専用として低屋根車両を開発するか、ですね。

 

 

寸法差

ちなみに、両者の寸法は次の通り。

大阪市営地下鉄:全長18,9m、全幅2.89m、全高3.745m

京阪:全長18,9m、全幅2.79m、全高4.195m

このうち全長は同じなので問題ありませんが、残る全幅・全高に違いがあります。特に京阪のほうが全高が高いのが問題です。

すなわちこれらの課題を解決するには「蓄電池車両・低屋根・蓄電池/架線両式」車両ならば実現可能…でしょうか?

 

総評

パッと見、実現可能性が低そうにも見えますが、京津線の地下鉄乗り入れの為に8億もの費用をかけて「地下鉄・山岳・路面電車兼用車両:800系」を制作した京阪ならやりかねない…というのが私の感想です…笑

また、これがもし実現すれば、1960年代に大和田~高井田~森之宮で計画され、森之宮からは中央線に乗り入れを考えていた「京阪大和田線構想」から、半世紀を経て中央線への乗り入れが叶うことになります。胸が熱くなるな…