【今日の記念日】7月1日:東海道新幹線「N700系」、デビュー!

【今日の記念日】7月1日:東海道新幹線「N700系」、デビュー!

今から21年前の2007年(平成19年)7月1日。この日は東海道新幹線「N700系」がデビューした日です。

JR東海700系の快適性と、JR西日本500系の速達性、その両方を持つ車両として開発され、現在でも東海道・山陽・九州新幹線の主力として活躍する車両です。

 

完成された「高速鉄道のエリート」

特徴的なノーズ部分は、700系から更に改良を重ねた「エアロ・ダブルウィング」で、長さは10.7mにのぼります。

これは500系で長過ぎるノーズを採用して客室スペースが減少した反省や、285km/hで走行する700系では問題なかった形状の修正をあわたものです。

また、ヘッドライトにはHIDを初採用。灯具を小型化すると共に輝度も十分なものを確保しています。

 

新幹線としては初めての車体傾斜装置を採用

規格の古い東海道新幹線では、半径2500mの急曲線区間が存在し、速度を出しすぎるとGがかかることから速度を控えめに走っていましたが、この車体傾斜装置のおかげで東海道新幹線のトータルアベレージがかなりアップしています。

全周幌を新幹線車両として初めて本格採用したことも話題を呼びました。

 

また、コンセント・無線LANの配備、側面行き先表示のフルカラーLED化など、乗客サービスの向上も行っています。

 

九州新幹線では、これらの新幹線車両としての基本が完成していることや、大阪府内にある鳥飼車両基地への入線を考えたことなどから、N700系の8両編成車両が導入されています。

ちなみに、N700系の製造費は46億円だそうで、700系と比較するとかなりコストが上がったそうです。

 

また、2012年からは改良型となるN700Aが登場。700系を置き換え、現在では東海道新幹線の車両は全てN700系で統一されています。

 

そんなN700系ですが、2020年現在は新型車両「N700S」系が試運転中。

後継車両というよりかはマイナーチェンジモデルといった趣きで、いかにN700系が完成された車両であったかを物語っています。

 

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