日本海テレビによると、智頭急行が「スーパーはくと」の後継車両として検討している新車について、ハイブリッド式の導入を目指していることが明らかとなりました。
導入時期は4-5年後(2028-29年頃)を予定しており、現在34両在籍している智頭急行特急車両(HOT7000形)を、新車導入を機に減らす方針です。
新規設計orベース車両から改造?
かねてからお伝えしていますが、スーパーはくとで用いられるHOT7000形は経年30年を迎え、代替新造の時期に入っています。
同じ陰陽連絡特急のうち、「やくも」については一足先に新車(273系)が導入されていますが、この273系や同じ機動車+振り子装置のJR四国の2700系がベースになるのか、それとも全く新規設計になるのか注目です。
なお、導入には1台あたり4-5億円のコストがかかるとしています。
原文では「台」となっており、これが1両なのか1編成なのかは不明です。
ハイブリッドは性能不足
ただ、2022年に出された報告書によると、ハイブリッド式の性能は現行のスーパーはくと用「HOT7000形」の性能を下回っているとされています。
特急「スーパーはくと」号については、現行の車両と同等程度の安全性、機能性等を備えた車両への更新を検討しているところです。現時点は、いわゆる次世代車両(ハイブリッド車両等)の機能性が現行の車両を下まわっている状況ですので、現行車両の延命の可否を含めて幅広く検討しているところです。
出典:智頭急行 2)
ハイブリッド式の特急といえばJR東海のHC85系が真っ先に出てきますが、あれでも不足するぐらいのスペックが必要…ということなのでしょうか…?
関連リンク
参考文献
- 日本海テレビ「特急スーパーはくと 4~5年後の新車両導入へ JRと協議中と発表 ハイブリッド車両を候補に検討 鳥取県・智頭急行」
- 智頭急行『「より利便性の高い運行の実現等について」によりご要望にただいた内容への回答』、2022年2月
- San Rapi様