難波(湊町)にほど近い、南堀江にあるおしゃれなこのスペース。
ここには、デート使いでも重宝するBleu(ブルー) や燈花などのテナントが入る「キャナルテラス堀江」があり、住友倉庫が保有する敷地です。
南堀江といえば大阪の流行の発信地であるアメリカ村の移転先として、近年知名度が上がっています。アメリカ村の治安悪化を嫌い、セレクトショップがこぞってこの地に出店していることがその背景にあります。
地上31階建てのビル計画!?
このキャナルテラス堀江の裏手にあり、現在は住倉建物サービス株式会社が運営する駐車場なのですが…
出典:http://www.sumitomo-soko.co.jp/images/topics/1348737554/1348737554_12.pdf
なんとここの裏手の駐車場、こんな再開発計画があるようです。地上31階、地下3階建ての大きなビルとなっています。
計画地は、「四ツ橋筋」と道頓堀川との交点の北西に位置し、若者で賑わう高感度な街「堀江」の玄関口にあたります。加賀藩の蔵屋敷があり、そののち大阪府会議事堂であった土地を明治 35 年に当社が取得し継続保有しているもので、周辺環境の変化に合わせて用途転換しており、今回の開発はその最終段階にあたります。
具体的には最大の A 地区(筆者注:駐車場部分)におきまして、商業施設、ホテル、賃貸マンションで構成する複合施設(31 階建、延床約 66,000 ㎡)を来年着工する予定です。3用途全てについて、住友
不動産㈱をパートナーとして事業検討を進めており、建物・運営の詳細が決まり次第、発表
させていただきます。敷地内にも歩道を設け、街歩きを楽しむ若者が多い「堀江」の魅力を
増す施設とする計画です。出典:住友倉庫『大阪市南堀江での複合施設建設計画のお知らせ』平成20年5月12日
http://www.sumitomo-soko.co.jp/images/topics/1348737554/1348737554_12.pdf
平成21年着工…あれ?
この敷地、先程のプレスリリースでは平成 21年(2009年)着工となっていたんですが、未だ着工されている形跡は見つからず。現在もバリバリの駐車場として使用されています。…何があったのでしょうか
2017年の中期経営計画においても「再開発計画を推進」として2019年度までに推める意向であることを示唆しているものの、2018年5月時点においても未だなんの動きも見られません。
首都圏を中心として新規物件を積極的に取得します。あわせて、大阪市西区南堀江
の自社所有地の再開発計画を推進します。これらにより、長期安定的な収益源の
拡大に努めます。出典:住友倉庫『新中期経営計画策定のお知らせ -“チャレンジ 120”創業 120 年に向けて-』
http://www.sumitomo-soko.co.jp/images/topics/1494562506/1494562506_12.pdf
最初の構想から10年経ったこの「南堀江地区再開発」。特に難波地区はインバウンド景気に沸いていますが、今こそが建設の好機なのではないでしょうか。