能勢電鉄の終端である妙見口駅から少し北側に位置している「妙見の森ケーブル」を、2024年6月24日をもって廃止すると能勢電鉄が発表しました。
元々利用者が減少傾向にあったことに加え、コロナの影響や老朽化による更新投資が必要となったことなど複数の理由が原因としています。
また妙見の森ケーブルの他、妙見山で展開する妙見の森関連事業全てが営業終了となります。
廃止される妙見の森関連事業
・鋼索線(妙見の森ケーブル:黒川~ケーブル山上)
・索道線(妙見の森リフト:ふれあい広場~妙見山)
・その他事業(妙見の森バーベキューテラス など)
実は2代目
妙見の森ケーブルは、1925年に開業した「妙見鋼索鉄道」をルーツとします。
戦時中の資材供出で廃止されてしまいますが、戦後に再度復活したケーブルカーです。
現在の妙見の森ケーブルは1960年に再開業したもの。以来開業時の電車が使用されてきました。
路線は麓の黒川駅~ケーブル山上間0.6kmの路線で、高低差は223m。ケーブルカーとしては珍しい標準軌路線でもありました。
2022年からは毎週水曜日・木曜日を定休日として設定しており、1週間に運行されるのは5日間だけとなっていました。
連絡は遠い…
それにしても、ちょうど私も先日初めて訪れていただけに、今回の廃止のタイミングには驚きました
妙見の森ケーブルは、能勢電鉄の終着駅「妙見口駅」からすぐ連絡…しているわけはなく、1.4kmもの距離があり不便な接続が強いられています。
私も実際に通ってみましたが、平坦道ならまだしも上り勾配の山道を1.4km歩くのは結構キツいんですこれが…
関連リンク
参考文献
能勢電鉄「妙見山で展開する「妙見の森関連事業」の終了および鋼索線(ケーブル)の廃止届の提出について」