京浜急行電鉄(京急)のことを「13連勤電鉄」と揶揄するスラングがありますが、なんと国土交通省の資料にて、このパワーワードが登場しています。
京急も認識
情報はZattapさんのツイートから。
このワードが登場しているパブリックコメントの資料には、以下のように記載があります。
乗務員やグループ会社の社員に友人知人がいますが、話を聞いている限り、あまりにブラックな労働環境であり、これでは同業他社に人材流出するのも致し方ないと思います。13 連勤手取り 14 万円電鉄と揶揄されないような賃金体系と労働環境を確保してください
出典:国土交通省鉄道局 1)
確かに「13連勤、手取り14万円電鉄」というワードが登場していますね…!こりゃ驚き。
これに対して京浜急行電鉄は
総合経営計画における「コーポレートサステナブル戦略」にてES(従業員満足)の向上を掲げており、お客さまに選ばれる京急グループを実現するために、働き方改革等を推進していくとしています。
出典:国土交通省鉄道局 1)
というやや曖昧な回答をしており、はっきりと「13連勤をやめる」とは記載されていません。
すなわち、国(国土交通省)経由で「13連勤電鉄」「手取り14万円電鉄」というワードが京浜急行本社へ届いている、京急側が認識していることが判明しています。
ネットで人気→一転不評に
「13連勤電鉄」は元々鉄道趣味者の間で使われた事例がありましたが、内部事情なので真偽がはっきりしないこともありその広がりは限定的なものでした。
裏付けが取れて爆発的に拡散されるようになったきっかけは、2020年にMynews Japanで報道された『京浜急行電鉄は“昭和の会社” 退職者続出、欠員続きで13連勤も 「このままでは社員の命が危ない』という記事が発端です。
2000~2010年代までは、どちらかというとインターネットカルチャーとしては好意的な目でみられていた京急。
当時全盛期であったニコニコ動画では多数作品が見られ、ニコニコ大百科でも様々な解説記事があります。
しかしながら、今回のような劣悪な労務状況や踏切事故などもあってか、2020年代頃からその評価が悪いものへ変わりつつあります。
関連リンク
【鉄道ファン用語】13連勤電鉄とは
【2023年最新】いまどきの鉄道ファン用語/列車の俗称集
車掌が置き去りにされ1駅先まで走ったことがある?【電車の雑学研究所 #09】
参考文献
- 国土交通省鉄道局「京浜急行電鉄株式会社における運賃改定申請について(運輸審議会ご説明資料)」、令和5年2月9日
- Zattapさんのツイート