交通新聞社は、自社が発行している雑誌「鉄道ダイヤ情報(DJ)」において、甲種輸送計画の掲載を次号より取りやめると誌面上で案内がありました。
今月限りで、甲種鉄道車両輸送の運転計画の本誌掲載を終了いたします。
(「DJ鉄道楽ナビ」でのフォロー情報も、2月までの対応となります)
諸般の事情をご賢察のうえ、ご理解くださいますようお願い申しあげます。出典:交通新聞社 1)
そもそも甲種輸送とは
甲種輸送とは、主に機関車の牽引などで新しい電車や改造された電車などが運ばれる様子を指します。
そのエリアでは普段絶対に見れない車両が走ることもあり、鉄道ファンからの注目も高い列車です。
例えば、JR北海道のH100形は普段関西で絶対に見ることが出来ませんが、製造が神戸の川崎重工業ということもあって、神戸→北海道への輸送時に関西圏で撮影することが出来ました。
これらの情報を事前に把握できる「鉄道ダイヤ情報」誌の甲種輸送計画は、ファンからすると非常にありがたいものでした。
理由は?
取りやめの理由については「諸般の事情」として明らかにしていません。
が、別会社である<とれいん(株式会社エリエイ)>のサイト「eとれプラス」では「JR貨物からの資料提供を頂けなくなった」とあり、両者が同じタイミングであることから、何らかの理由でJR側からの情報提供がなくなったのが理由であると思われます。
特に交通新聞社は、JR各社が株主となっている資本的にも関係の深い企業。
にも関わらず情報提供がなくなるのは、コンプライアンス的な問題なのか、それとも昨今の撮り鉄による暴挙から来るものなのか……。
公式側が「事情を察しろ」と言ってるので真偽の程は不明ですが、いずれにしても残念ですね。
関連リンク
参考文献
- 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報 2023年2月・3月合併号 」
- 交通新聞社「鉄道ダイヤ情報」