ゴシック4550。それは、東京の営団地下鉄のサイン用に開発された美しい書体のことです。大阪でもこの有益性に着目し、本町駅などで使用されたことがあります。
この美しい文字のレタリング本(文字見本帳)が明日、なんと40年ぶりに帰ってくるようです。
ゴシック4550とは?
ゴシック4550とは、縦横比が45:50のデザインで設計されたフォント(書体)のこと。地下通路が増えて混乱しがちであった、1972年の営団地下鉄(現在の東京メトロ)大手町駅の案内看板用に作られたものです。
設計者はタイポグラファーである鎌田経世 氏。
「漢字は偏と旁の組み合わせが多く、どうしても横伸ばししないと窮屈になる。だからヒライチにデザインしたのです」
とされていますが、実際にはコンペ応募の際にミスが判明して、慌てて高さを少し小さくしたことが理由なのだそう。
しかし横広にしたその文字は、遠くからでもどっしりとした構えで見やすく、結果的に営団地下鉄はもとより全国各地の地下鉄にも波及することになります。
大阪市営地下鉄はでも少しだけ採用された駅があり、現在も昭和町駅にその姿を留めています。
初版は昭和55年に出された
今回リニューアルして再び発売される「ゴシック4550」の本は、昭和55年に出版されていたことがあります。
上のリンクが、その40年前に刊行されたゴシック4550のレタリング本。表紙がどことなく時代を感じさせますね。
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【8月新刊④ 予約開始】
『増補改訂新装版 〈ゴシック4550〉』(鎌田経世・著)
営団地下鉄をはじめ、全国の市営地下鉄や郵便局などで使われた書体〈ゴシック4550〉。
1980年発行の同書体のレタリング本を復刻し、未収録文字231字に別フェイスのサンプルを加えた完全版!https://t.co/qpQpX4HK70 pic.twitter.com/paTCeCupia— グラフィック社 編集部 (@Gsha_design) July 15, 2020