2022年8月16日22時32分頃、新大阪から南吹田へ向かっていたおおさか東線の久宝寺行き電車(列番:2528S)が、神崎川信号場付近での誤進入により貨物線へ入ったところを緊急停止したとの情報が複数から入っています。
発生から1時間10分が経った23時43分より分岐点まで退行運転を開始し、23時53分頃より約1時間半遅れで運転を再開した模様です。
23時16分時点での運行情報の様子。
本来は南吹田前後で南行き電車の在線標示があるはずなのですが、誤進入によってパッタリとそれが消えているのがおわかりになるかと思います。
ちなみに公式サイト上では「信号の確認」とだけ出ていました。確かに信号の確認ではありますが、詳しくそれを表示しない姿勢にはやや不誠実さも垣間見えます。
前面展望を見る
おおさか東線の前面展望をアップされている動画を拝見すると、ポイントは分岐側へ折れる形となっており60km/hの速度制限がかかっているのがわかります。
先程のツイートにアップされていた列車の停止位置からして、運転士さんがポイントの異変に気づき急制動をかけたものの間に合わなかったのではないかと推測されます。
【追記】
公式発表によると、通常とは異なる線路に進入したことに気付き、直ちに停車したとのこと。
つまりポイントに入ってから異変に気が付いた模様です。
過去にも
JR西日本は、2008年1月9日にも新今宮駅で「オーシャンアロー29号(新宮行き)」の誤進入事故を起こしています。
本来の関西本線ホーム(3番線)ではなく大阪環状線ホーム(4番線)に入りましたが、分岐側への転線で速度制限がかかっていたこともあり、大事にはなりませんでした。
この時も全てが自動制御であった(=ヒューマンエラーがない)のに誤進入を起こしたと首を傾げるような事案だったのですが、今回も人の手は介在しない自動制御であることから何故エラーが起こったのか疑問を呼んでいます。
【追記】17日にあった公式発表によると、大阪総合指令所の係員が手動切替を誤ったことが原因のようです。この日は臨時のダイヤ変更があり、手動で進路設定をしていたとのこと。
つまり今回の真相はヒューマンエラーだった…ということでした。
関連リンク
参考文献
JR西日本「電車が異なる線路に進入した事象について(おおさか東線)」
朝日新聞「JR普通列車が貨物線に誤進入 新大阪駅付近、進路切り替え誤りか」