近江塩津駅といえば、滋賀県最北に位置する乗り鉄には有名な駅ですね。
なぜ有名なのかというと、大回り乗車で必ず経由する駅で駅構造も独特な配置をしているからです。
大回りとは?
JRの運賃制度で「大都市近郊区間のみを利用する場合にはどのようなルートを通っても最短経路の距離として計算する」という特例ルールのこと。
例えば大津駅から山科駅までは本来190円・3分で到達出来ますが、どのようなルートを介しても190円なので、琵琶湖を一周するようなルートを組んで乗車する方がいます。
近江塩津駅は湖西線・北陸線の系統分岐駅なので、琵琶湖一周して大回り乗車する方にとっては必ず下車する駅として有名なのです。
そんな近江塩津駅ですが、2021年12月より災害用に0番ホームが新しく設置されました。
設置されてから半年近くが経過しましたが、ようやく今回訪れることが出来たので見てきました。
近江塩津駅
まずは駅舎の様子から。かつてあった塩津宿をイメージした古風な佇まいです。
駅の前には北陸の主要道である国道8号線が通っていて、結構な頻度で車が抜けていきます。
駅舎内にはちょっとした待合室があります。かつてはここに食堂があったそうですが、2017年に閉店してしまいました。
中はひんやり
改札内に入ると雰囲気は一転。まるで洞窟にやってきたかのような薄暗さになります。
パイプも相まってなかなかサイバーな雰囲気。これはエモい。
「湖西線のりば」や番線表記があるおかげで駅とわかります
この日は最高気温35度という猛暑でしたが、乗り換え用の通路は驚くほどひんやり。また湿度がすごく、蛍光灯が結露するレベルでした。
少し見づらいですが、階段が濡れていて滑りそうです…
階段を上がると急激に気温が上昇します。
ベンチはこの区画にあるんですが、夏は暑すぎてとてもじゃないですがこんなところで待てません。
湖西線ホームと0番線
ホーム全景。湖西線の乗り場になります。
大阪行きのサンダーバードが全力で駆け抜けていきます。
そして、こちらが撮りたかった0番ホーム。普段は閉鎖されていて入ることが出来ません。
北陸線ホーム
一方、3・4番線ホームは米原方面へ抜けるホームです。
ホームは12両対応となっていますが、近江塩津駅はこの2km先の沓掛信号場跡地まで続く広大な敷地を持ちます。
姫路まで行く新快速がやってきました。
湖西線は敦賀まで行きますが、湖東を回る北陸線はこの近江塩津駅で折り返します。
近江塩津駅は、細く長いホームを持つ3面5線ホームとなりました。
駅の規模だけでいうとかなり大きなものですが、乗降客数は2019年度実績で207名とそこまで多くありません。
0番ホームはどこに繋がっている?
ところで、先程の0番ホームはいったいどこと繋がっているのでしょうか。
先程の通路にはそれらしき部分はありませんでした。
ホームを見ると、駅の永原方に出口があるのがわかります。これを辿ると…
ここに繋がっていました!
そう、現行駅舎とは違うところに新しく作られていたのです。
駅舎の左に独立して作られていました。また大雪の時に力を発揮してくれることでしょう。
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