JR東海の金子社長は、共同通信や信濃毎日新聞などの取材において、現在試運転を重ねているHC85系「ひだ」の運行時期を2022年7月1日からと明言しました。
これまではいつから運行されるのかが不明な状態でした。
JR東海が運行する在来線特急で1995年以来となる新型車両「HC85系」を7月1日に高山線の「ひだ」で運行開始すると明らかにした。現行車両は88~91年度の導入で更新は33年ぶり
出典:信濃毎日新聞『リニア中央新幹線の開業遅れ「申し訳ない」 JR東海社長 「しなの」車両更新の検討入り』
HC85系は、現在先行試作車のみが2019年に落成しており、長期的な試運転が継続して実施されています。
「ひだ」「南紀」などの非電化区間へ投入される予定で、今後は現在運行しているキハ85系(合計80両)を置き換えるべく、日本車輌で2024年度に58両が、2025年度に6両が製造予定となっています。
大阪乗り入れはどうなる?
現在、高山線特急「ひだ」で活躍しているキハ85系は、1988年に民営化後初めて作られた特急車両です。現在で経年が約30年程度となります。
当時のグッドデザイン賞に選ばれたこのスマートな車両は、デザイン面・性能面の両方から、JR東海車両のスタンダードを確立。以後の車両に影響を及ぼしました。
「ひだ」のイメージが強いですが、他にも気動車区間である「南紀」にも使用されています。
尚、特急「ひだ」は現在大阪へも1往復やってきていますが、HC85系化すると今後はどうなるのでしょうか…?
もし乗り入れをするのであれば試運転を行う必要がありますが、未だそういった写真は上がっていません。
しなのも…
また今回の「ひだ」と併せて、特急「しなの」に使用されている383系電車の更新(新車投入)も検討を始めたと明言しています。
こちらは時期などはまだ明らかになっておらず、「しなの」伝統の振り子式車両が採用されるのかどうか注目です。
関連リンク
参考文献
共同通信「新幹線内にビジネスブース設置へ」、2022年1月1日
信濃毎日新聞『リニア中央新幹線の開業遅れ「申し訳ない」 JR東海社長 「しなの」車両更新の検討入り』、2022年1月1日
日本車輌製造『東海旅客鉄道(株)殿向け HC85系』
日本車輌製造『特急型車両HC85系の受注に関するお知らせ』