西濃鉄道、あまりのガバガバぶりに「令和版朝倉軌道」が爆誕したと話題に

西濃鉄道、あまりのガバガバぶりに「令和版朝倉軌道」が爆誕したと話題に
撮影者:継之助(パブリックドメイン)

岐阜県にある貨物輸送を主体とする西濃鉄道に対し、管轄する中部運輸局が改善命令を指示しました。

その改善指示を受けることになった原因があまりにも杜撰で、令和版「朝倉軌道」だと話題になっています。

 

朝倉軌道とは

戦前の福岡に存在した、伝説の鉄道会社。
無許可で営業休止・線路撤去は当たり前、車両改造も無届け、書類上存在しないはずの列車が存在してたり、路線の車両限界を越えた車両を投入したり…
その開き直りっぷりで運輸担当局から「頼むからちゃんとした設計書を出してくれ」と頭を抱えられた。尚、経営は最後までしっかり黒字経営だった。

 

何をやらかしたのか

国土交通省の報告書には難しい言葉が並んでいますが、かいつまんで説明すると…

・そもそもダイヤ通りに列車を運転していない
・列車出発のときに信号などで合図を出す必要があるが、誰も出しておらず運転士が勝手に出発させていた
・乙女坂駅構内の分岐器(ポイント)設備の交換、枕木の交換に関して必要な手続きを行っていない
・事故が平成30年・31年・令和3年の3回起きていたのに報告がない
・レールが歪んでいるのに整備していない
・4日に1回行う線路点検、一部区間で4日を越えていた
・本来必要な列車無線用の電話をいつの間にか廃止していた
・踏切装置の検査を全くやっていない
・一部列車において、義務の「2日に1度点検」を行っていない(2日以上経って行っていた)
・重要部検査(車でいう車検)時にエンジンのオーバーホール、探傷チェックをやっていない
・本来助役か機関区長が行う運転士の点呼を駅長がやっていた
・JR貨物からの引き継ぎの際にブレーキチェックを行っていない
平成17年~令和3年の間、スタフ閉塞を殆どやっていない

な、なんですかこれは……。

昭和の朝倉軌道、令和の西濃鉄道と歴史は繰り返すのでしょうか…。

 

 

西濃鉄道とは

岐阜県の美濃赤坂~猿岩間(1.3km)を結び、大垣市にある金生山から石灰石を輸送している貨物専用の鉄道会社です。岐阜県を走る樽見鉄道の筆頭株主でもあります。

名前は似ていますが「西濃」というのは地名から来るもので、西濃運輸とは関連性がありません。

 

今年3月には動かせる機関車が1両だけになってしまったとの報告が上がっていましたが、今回の報告書でその原因がエンジンのオーバーホール・メンテナンスを行っていなかったことと判明しました。

 

今年7月には、西濃鉄道ユニオンからスタフを持っていない状態が続いているとのタレコミが上がっており、それを受けたのか国土交通省側が動いたようです。

今回の改善指示で、西濃鉄道はどのように変わっていくのでしょうか。

 

関連リンク

朝倉軌道といえば湯口さんのこの本。今回のエピソードも、出典は全てこの書籍からです。

今こそ知っておきたい、伝説の鉄道会社「朝倉軌道」

【悲報】西濃鉄道、大ピンチに陥っていた

 

参考文献

国土交通省中部運輸局鉄道部「西濃鉄道株式会社に対する改善指示について(概要)

 

 



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