駅で配布されていたポケット時刻表ですが、2021年のダイヤ改正をもって消滅傾向にあります。
現在確認されているのは、以下の事業者。
このうち小田急は駅構内の掲示で、JR九州と西鉄は朝日新聞にてリリースがあります。
鉄道ではありませんが、ANAやJALについてもその傾向があるようです。
これらはスマホの普及で情報提供を紙に頼らなくてもよくなったことや、コロナウィルスによる鉄道事業者の大幅な減収によって経費削減を余儀なくされたことが背景にあるようです。
ポケット時刻表の歴史
ポケット時刻表がいつから始まったのかは定かではありませんが、現状確認できる中で最も古いものは、昭和2年の三ノ宮駅があります。
同ページには「大正期のものもある」と解説されているので、鉄道運行が始まってしばらくしたぐらいから配布されていたようですね。探せば明治の鉄道開業時のものも出てくるかもしれません。
つまりおよそ80~100年間続いてきた、影の鉄道文化でもありました。
スマホは知りたい事を教えてくれますが、時刻表は知らないことを教えてくれる優秀なツールです。
今回の各社の動きに他の鉄道事業者も続くのか、注目です。
関連リンク