京阪電気鉄道は、京阪本線で使用されている5000系の5扉運用を次回ダイヤ改正時(1月31日、日曜日)より取りやめると発表しました。
ラッシュ運用は平日のみなので、実質的な運用終了日は1月29日となります。
また、あわせて12月20日に中之島駅において座席乗降の記念イベントを実施するとのことです。
イベント初日には、中之島駅コンコースで5000系誕生50周年を記念した新商品をはじめ
オリジナルグッズの販売会を実施するほか、中之島駅ホームで「5000系座席昇降実演観覧
会」を開催します。また、12月20日(日)から2021年1月24日(日)までの間、「5000系誕生50
周年記念スタンプラリー」を開催します。なお、5000系の5扉運用は、2021年1月のダイヤ変更に伴い、1月29日(金)をもって終了と
なります出典:京阪電気鉄道株式会社広報部「5000 系誕生 50 周年記念イベントを開催します」
※尚、5000系車両が引退するわけではなく、あくまで「5扉車運用」が終了するものです。
日本初の5ドア車
5000系は1970年に登場。日本の鉄道で初めて5扉でデビューした電車です。
当時の京阪電鉄は増え続ける大阪への通勤ラッシュの対応に迫られていたものの、600Vで運用していた関係で7両以上の組成が組めず、苦肉の策として考え出されたのが5扉車です。
ラッシュ時は5扉で、通常運用では間の2つの扉に座席を用意し、3扉での運用が可能となっているのが大きな特徴。
首都圏でのちに登場した5扉・6扉車にはない、画期的な機構となっています。
ちなみに、2017年時点では5扉車両(=5000系)の3扉車への置き換えが今年中にされると示唆されていましたが、今年ももう終わろうとしている中、今一歩計画通りには進んでいないようですね…。
中之島駅でのイベント
12月20日には、5扉運用引退を記念した5000系車両展示会、および座席昇降実演観覧会を実施します。
これは従来車庫内で行われているラッシュ時用扉に位置している座席の収納・展開を、特別に中之島駅にて実際に実演するというものです。
また、展示終了後は臨時の区間急行萱島行きとして、5ドア運用で運行するとのことです。
関連リンク
参考文献
出典:京阪電気鉄道株式会社広報部「5000 系誕生 50 周年記念イベントを開催します」