8000系は、平成元年に三条〜出町柳間の鴨東線開業時に製造された5代目の京阪特急です。
鴨東線(三条~出町柳)の開業時に、路線延長から特急車両の運用が1本増加することから、従来運用されてきた3000系は製造後18年が経ち陳腐化していたので、新設計されました。
K特急(現在の快速特急)に充当する8002F。
事体デザインは大きく変更されました。
6000系をベースとした、ブラックアウト化された3つ窓タイプで貫通扉が外に開きます。6000系が半流線型・2つ窓であったのに対し、8000系では3窓式を採用したのは、1900系・3000系と続いた、伝統ある3窓の京阪特急への敬意を表したなのかもしれません。
登場から既に25年が経過しますが、新塗装化とあいまって全く飽きることがないスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
当初8000系の製造は運用増加分の1本のみの予定でしたが、乗客から8000系が大変好評で迎え入れられたこと、また大阪花博開催もあったことから、急遽方針を転換。3000系は1編成を除き、全て8000系に置き換えられました。
また、更新中は元来6両編成であった3000系の中に8000系中間車が増結されたので、過渡期には3000系の中に8000系が1両だけ混結された編成も見ることができました。
2009年から新塗装に順次移行しています。
K特急(現在の快速特急)に充当する8006F
特急樟葉行きに充当される8010F