【さよなら】解体工事が始まった京町ビルを見てきました

【さよなら】解体工事が始まった京町ビルを見てきました

四つ橋筋の肥後橋駅付近にある京町ビル。この付近は「京町堀」という大阪の昔ながらの商業地で、現在も洗練されたカフェやオフィスが立ち並ぶアーバンテイストな街です。

この京町ビルがまもなく解体されるとのことで、見てきました。

 

ビルは大正15年(1926年)開館。94年にわたってこの地で大阪を見続けてきたことになります。

戦災にも耐え残ったのですね。設計者は岡部顕則氏です。

 

当時の文献を見ていると

「大正十四年三月工を起こし工費四拾萬圓を費して仝十五年五月開館」

とあります。

 

当時のテナントは…

当時の書籍から。1階部分を除くと、建築に関しては現在と殆ど変化がありませんね。塗り分けはやや変わっているようですが…

 

オープン当時の入居テナントは次の通り。

・住友銀行支店
・富士電気株式会社
・小樽新聞大阪支店
・大日本石膏株式会社
・日本生命保険出張所
・田中工業所
・福壽會
・三精商會
・華陽貿易商會

・清和倶楽部…4階
・欧風料理京ビル食堂…5階
・撞球場(ビリヤード)…1階
・京ビル事務室、調髪室、簡易食堂…地階

驚くべきことに、ビリヤード場があったのだとか

当時の福利厚生の一環だったのでしょうか…モダンですねぇ

 

西の土地とあわせて建て替え?

5月11日時点で、既にビルは解体工事に取り掛かっていました。

工事用覆いがあって見えにくいですが、1階部分は手を加えられていることがわかります。

 

ビル裏側(西側)全景。手前は長らく空き地(駐車場)だったようで、2009年時点でも空き地でした。

この2つの区画をあわせた再開発になるのかもしれませんね。今後どのような建物が建つでしょうか…




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