阪神淡路大震災から25年の今日。各種メディアでは様々な形で「あの時」が取り上げられています。
鉄道的な目線での罹災状況を書くと、大まかにこのような状態になっていました。

・神戸高速鉄道 大開駅が崩落
・JR鷹取駅、および近接する鷹取工場が半壊。入場中のC57機関車に致命的なダメージ
・JR山陽新幹線の橋桁が数箇所に渡って落下
・阪急伊丹駅が大破
・阪神石屋川車庫が崩壊、多数の車両が破壊される
各社共に受けた影響はありましたが、特に車庫が破壊された阪神電車の被害はかなり大きく、結果的に41両もの車両が廃車となりました。
急遽震災復興用のステンレス製9000系が導入されましたが、車庫が尼崎のみで尼崎車庫のスペース分しか導入できず、旧時もJR・阪急が増発できたのに対し、阪神では減便した状態での復旧をせざるを得ませんでした。
相棒を失った2編成
8201(現在の8502)
石屋川車庫の被災は多数の車両を廃止に追いやるものでしたが、この8502号車もそのうちの1つです。
三宮方の「顔」はどことなく旧式な顔をしているのに、梅田方の顔は新しい阪神電車の顔をしているので、「おや?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当時は「8201」と名乗っていたこの8502と書かれた電車は、震災発生当時石屋川車庫の10番線にて留置されていました。
しかし地震7の激震で石屋川車庫は大破。その被害で6両編成で組まれていた8201のうち、3両については復旧出来ずに廃車されてしまうのです。
8023・8123
また、別の8223編成も地震の被害を受けました。こちらは8201編成よりもさらに深刻で、先頭車2つを含む4両が廃止。真ん中2両([8023]-[8123])のみが復旧するという過酷な状況でした。
8523を新規製造
復旧にあたり、3両編成で残っていた8201編成と、2両編成で残っていた8023・8123の2両を1つの編成として組成することになったのですが、このままだと先頭車両が1つ不足することから、8523号車が新たに製造されました。
また、8201だった車番は新たに「8502」に改番されると共に、元々梅田向きだった車両を三宮向きへと方向転換しています。
つまり、現在の8523Fは
・もともと8201Fだった3両 [8102]-[8002]-[8502]-
・もともと8223Fだった真ん中2両 -[8023]-[8123]
・完全新製された8523の先頭1両 -[8523]
という組成で成り立っているのです。
[8502]-[8002]-[8102]- -[8023]-[8123]-[8523]
← 三宮・元町 梅田→
8000系列はこの他にも、震災で失った車両同士で組成を組み直した編成がありますが、特に「顔」が異なる8502編成はより目立つ印象ですね。
震災から25年経った今でも、阪神線内を主に優等種別で行き来しています。