ちょっと驚きだったんですが、「Bトレインショーティーの新作が出なくなって1年になる」というツイートが流れてきました。
確かに公式サイトを見てみると、最新の販売情報が2018年10月の「小田急70000形GSE」で止まっています。
バンダイは、もうBトレインショーティーを発売・製作する意思がないのでしょうか…
安価な鉄道模型として一世風靡したBトレ
Bトレインショーティー(Bトレ)は、Nゲージ鉄道模型の規格ながら長さを半分に短縮(ショーティー化)したのが特徴的な鉄道模型です。
一箱400円程度ながら、実際のKATO製「鉄道模型走行ユニット」を装着してNゲージ線路を走らせることが可能なこともあり、安価な鉄道模型への入門キットとして一世を風靡した鉄道グッズでもあります。
ポジション的にはプラレールと鉄道模型の中間的立ち位置を目指したそうで、2002年に最初のモデルが発売、以後16年間に渡って新作が出され続けてきました。
当初のターゲットは、鉄道の「おもちゃ」は卒業したものの、本格的な鉄道模型であるNゲージを始めるにはまだ早いという年齢層。「プラレール」とNゲージの隙間を狙ったといえる。実物そのままではなく車体を短縮した「ショーティー」としたのは、当時がいわゆる「食玩」のブームだったこともあり、手頃なサイズでコレクション性の高い商品というコンセプトがあったためだ。
出典:「バンダイの「Bトレ」は、なぜ売れ続けるのか」- 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/68385
大阪メトロも(大阪市交通局時代)、新20系シリーズや70系、今里筋線の誕生時には記念の80系も発売されるなど、数々の製品が発売されてきました。
鉄コレが台頭?
ところが、近年は長さも鉄道模型そのままで組立不要、かつ価格も抑えられているトミーテック社の「鉄道コレクション」が台頭。
鉄道事業者用限定製品もこちらに移行し、大阪メトロも30000系が発売、北大阪急行も先日8000形を発売してプレミアが付くなどしています。
この手の需要としてはこちらに移行してしまい、「なぜ売れ続けるのか」と4年前に書かれたBトレインショーティーは、今や「なぜ出ないのか」状態に陥ってしまっています。
このまま何も音沙汰がなく、フェードアウトしてしまうのでしょうか…。
【追記】この記事を書いて1年(つまり出なくなって2年)になりますが、未だ音沙汰がありません。記事のタイトルも「2年」へと修正しました…。
ユーザーを簡単に切り捨てる大企業❗子供にとって限定品など大人買い出来るはずもなく,少ない小遣いで毎月ちょっとずつコレクションを増やして行く楽しみを企業が奪っている❗
この様な顧客を大事にしない企業に,子供は憤慨するだろう❓子供の大切なコレクションも未完に終わってしまうのだ❗今の企業は限定品に手を出すが広告は貧弱で,購買時期を逃せば二度と手に入らない❗
オークション出品商品も一部の大人によって買い占められた,希少品と銘打ちプレミアム価格などと,法外な値を付けて出品している❗これの何が公正な取引なのだろうか❓企業はこの状況をどう思っているのだろうか❓
子供の趣味を奪うような試みは辞めて欲しいものだ❗愛のない企業は淘汰され市場は縮小する❗
現に街中にあった模型店などは軒並み廃業に追い込まれている❗自ら市場を消していることを企業は知ることだ❗
実を言うと2016年あたりから雲行きが怪しかったんですよね。
車体の帯やドア、妻面の配管等をステッカーで再現(ユーザー作業化)したり、予備パーツの削減(台車枠やパンタパーツが削られて、クモハ-モハのように組み合わせによっては2箱以上買わないと出来なくなった)などのコスト削減をするようになってから急に値上がりし始めて、少し前まで1両あたり700円〜800円ぐらいだったのが気づけば1両あたり1000円超に。
商品(特にラッピング物)によっては鉄コレ(当時は1両あたり1500円)とほぼ変わらないレベルにまで達してしまいました(伊豆箱根のラブライブなど)
値上げはするのにクオリティは下がる(フレームリニューアルで車輪の回り方が悪くなったのもこの時期)というお客視点からすると中途半端な方針が仇となったのでしょうかね…